受賞結果

「東京アースワーカーズコレクションーみんなで環境を考える共同行動ー」受賞結果

環境活動コンテスト

受賞者

活動名称

グランプリ

東久留米市 市民環境会議 くらし部会「エコキッズ プラン2011」

省エネ・省資源「地産地消からフードマイレージ」

準グランプリ

特定非営利活動法人 新宿環境活動ネット

新宿の環境学習応援団「まちの先生 見本市」

特別賞

すみだ百花蜜プロジェクト実行委員会

すみだ百花蜜プロジェクト

優秀賞

八王子やまゆり咲かせ隊

「やまゆりの里」復活をめざして

優秀賞

板橋環境会議 緑のマップ・プロジェクトチーム

緑のマップ・プロジェクト

優秀賞

みなと環境にやさしい事業者会議

区内事業者による地域での環境普及啓発活動

優秀賞

森林レンジャーあきる野

森の子コレンジャーによる自然環境保全リーダーの育成

優秀賞

「100万人のゴミ拾い」実行委員会

100万人のゴミ拾い

優秀賞

日本スポーツGOMI拾い連盟

スポーツGOMI拾い大会

優秀賞

蓮根駅前通り商栄会(はすね・エコ・キャンパス)

みえるエコ活動

優秀賞

黒目川クリーンエイド実行委員会

黒目川・河童のクゥのクリーンエイド作戦

 

クリエイティブコンテスト ミュージック作品

受賞者

作品名

グランプリ

Sukeshi

荒川リバーサイド

準グランプリ

なるみしお

東京未来

 

クリエイティブコンテスト アート作品

受賞者

作品名

グランプリ

とうもりゆみ

共存、僕たちの未来

準グランプリ

キタマキ

夢のTOKYO☆TOWN

優秀賞

Lefty

東京花

優秀賞

me

ちいさなイノチ

優秀賞

Momo

人と街と緑

優秀賞

TAKUMI

CONCRETE+JUNGLE

優秀賞

Yuko Umehara

生命-いのネち-のエルギー

優秀賞

かみや こうじ

きりかぶまんしょん

優秀賞

コバヤシヨシノリ

分かち合い

優秀賞

上岡秀拓

その場所へ

優秀賞

瑞季

GARDEN

優秀賞

渡部 真智子

これってクールですか?

 

環境活動コンテスト

グランプリ [省エネ・省資源「地産地消からフードマイレージ」] 東久留米市 市民環境会議 くらし部会「エコキッズ プラン2011」

子どもたちが地元産食材でエコランチ&フードマイレージを学ぶ
活動概要:低炭素型まちづくりの一環として省エネ・省資源活動を家庭・学校・行政と協働で展開。「エコキッズプラン」では、市内在住の小・中学生を対象に、地元産の食材を使ったエコランチ作りを地域栄養士会と協力して指導。食材の産地を調べてフードマイレージを表した地図も作成した。
受賞者の声
環境問題は、子どもたちの意識を変えないと変わらないと思います。地球温暖化防止のためにできることを、子どもたちと共に続けていきたいです。

準グランプリ [新宿の環境学習応援団「まちの先生 見本市」] 特定非営利活動法人 新宿環境活動ネット

区立小学校を会場に体験型ワークショップや展示を実施
活動概要:環境分野の普及啓発・学習活動を実施している「まちの先生」(個人・団体)を中心に、エネルギー・3R・みどりと水・ライフスタイルなど環境保全に関する体験型ワークショップや展示を実施、学校と地域の協働による環境活動を発表した。エコライフの知恵や経験の体験交流を通じて、快適なまち新宿を目指す。
受賞者の声
子どもや先生、地域住民や地元企業など、皆の気持ちがひとつになって取り組むことができました。とてもうれしく思います。

特別賞 [すみだ百花蜜プロジェクト] すみだ百花蜜プロジェクト実行委員会

高校生と共にニホンミツバチを保護・観察する取り組み
活動概要:墨田区内の生態系を少しずつ改善させるため、ニホンミツバチの保護・飼育・観察を通じて地域の人たちに環境への理解を深めてもらうことを目的とした活動。区内の高校の屋上で、同校の先生や生徒と共に養蜂を行いながら、周辺の蜜源植物や受粉状況などの研究・調査を行っている。
受賞者の声
活動コンセプトを高く評価いただけて、うれしかったです。これからも地元高校生と共に、蜜源植物の特定などさらなる調査を進めていきます!

優秀賞 [「やまゆりの里」復活をめざして] 八王子やまゆり咲かせ隊

市民の手で「やまゆり」を復活
活動概要:絶滅の危機にさらされていた八王子市の市の花「やまゆり」を復活させる活動。種をまいてから花が咲くまで5年もかかるが生物多様性に配慮して種からの栽培にチャレンジ。里親ボランティアという市民とともに見事「やまゆりの里」を復活させている。

優秀賞 [緑のマップ・プロジェクト] 板橋環境会議 緑のマップ・プロジェクトチーム

「緑豊かな街・板橋」が創られることを願って
活動概要:街にはどんな緑があり、どのように地域と関わり、どのような特色を創出しているか、「緑は地域の共有資産」との視点から始めた活動。街を歩いて検証・分析し「緑のマップ」を作成している。地域や学校、さまざまな団体との連携も検討していきたい。

優秀賞 [区内事業者による地域での環境普及啓発活動] みなと環境にやさしい事業者会議

日本を代表する街から新しい取り組みを発信
活動概要:日本を代表する企業や中枢機能が集まる港区。ここを拠点とする事業者たちが集まり、地球環境の未来を共に考え、行動する場として設立された団体。事業者と区民、区が連携し新しい協働の場を確立。これまでにない環境保全活動を発信している。

優秀賞 [森の子コレンジャーによる自然環境保全リーダーの育成] 森林レンジャーあきる野

豊かな自然の中で森の大切さを学ぶ
活動概要:森林保全や環境教育に関する知識を持つ「森林レンジャーあきる野」の経験を、次世代へつなぐことを目的に組織された「森の子コレンジャー」。子どもたちは四季を通じて森と生きものと人とのつながりを心と体で学んでいる。自然愛や郷土愛を育むことにも期待。

優秀賞 [100万人のゴミ拾い] 「100万人のゴミ拾い」実行委員会

5月3日を「護美の日」へ
活動概要:5月3日を「美しさを護る日」と書いて「護美(ごみ)の日」と定め、この日にゴミ拾いをすることが当たり前になる一日を目指したゴミ拾いの啓発活動。2007年から始まったこの活動は、昨年、全国500か所・世界30か国でゴミ拾いを実施した。

優秀賞 [スポーツGOMI拾い大会] 日本スポーツGOMI拾い連盟

ゴミ拾いとユニークに向き合い意識改革
活動概要:一般的なゴミ拾いに、スポーツの競技性を持たせ、だれでも楽しくゴミ拾いができるようにしたユニークな取り組み。街のゴミの存在に改めて気付くきっかけを作ることで、参加者がゴミを捨てない心を育むことを目的にしている。

優秀賞 [みえるエコ活動] 蓮根駅前通り商栄会(はすね・エコ・キャンパス)

来て安全、知って安心。ほっとするまち、蓮根
活動概要:商店街、町会、学校、企業、行政が連携し、地域と商店街の活性化を図る事業。「安心・安全」、「文化」、「環境」の3つのテーマを柱に活動している。商店街ではすべての街路灯にLED照明を導入し、電気使用量を大幅に削減したほか、CO2の削減にも取り組んでいる。

優秀賞 [黒目川・河童のクゥのクリーンエイド作戦] 黒目川クリーンエイド実行委員会

清流を次世代へつなぐ清掃活動
活動概要:湧水が豊富な黒目川で清掃と散乱ゴミ調査(クリーンエイド)活動を実施。昨年は少年野球チームの子どもたちや地元の高校生も加わった。アユが産卵するほどにまできれいになった黒目川を次世代へとつないでいくために、今後も積極的に活動したい。

クリエイティブコンテスト ミュージック作品

グランプリ [荒川リバーサイド] Sukeshi

準グランプリ [東京未来] なるみしお

川崎 龍彦氏 演出家(元NHK)
地域の課題や夢を音楽で表現する・・・この課題に答えて下さる作品が評価されました。グランプリは、荒川・赤羽ピンスポットを当て、「東京未来」は、母の立場から課題を豊かに表現。その他、丸の内のヒート対策・ミストを描写した作品なども印象に残りました。
塚本 ヒロアキ氏 クリエイティブディレクター CHIKYU RECORDSプロデューサー / JASRAC正会員
他の音楽コンテストにはない東京から発信するメッセージを大事にと言う気持ちで選んでいます。そして、音楽ですから、「伝わる、楽しい、広がる」というものがあるのか?ということです。 なんとなくエコということより、身近なリアリティが大事ですね。
小山 茂氏 株式会社博報堂 シニアクリエイティブディレクター / CHIKYU RECORDSリーダー
準グランプリ曲を始め高クオリティの楽曲がひしめく中、地域性と親しみやすさという観点で頭一つ抜けていたのがグランプリ曲でした。サビの部分をコーラスする地域住民の皆さんの姿が目に浮かぶ、波及性の高い楽曲を選ぶことができたと思います。
野村 秀之氏 株式会社博報堂 ソーシャルビジネス・プロデューサー / CHIKYU RECORDSプロデューサー
エコミュージックというとどうしても、お説教くさくなってしまう所をいかに避けるかという点では、どの作品も視点をかえて共感を得られるような仕上がりになっていました。
環境というグローバルな課題と、身近な活動を繋げるという意味ではどちらの作品もリアリティがあってとても良かったです。

クリエィティブコンテスト アート作品

審査員:石井 秀 氏より
環境問題や都市問題を芸術や文化が、地域社会で果たす役割は年々大きくなっています。芸術やデザイン、文化といった表現活動は、環境テーマを啓蒙するにはわかりやすく親しみやすい手法です。日本各地だけでなく世界で取り組まれています。

今回のコンテストは、環境というメインテーマに、地域性、波及性、環境性、先進性・独自性の四つの審査基準を設けています。応募作品を審査基準に照らし合わせると、環境性と地域性をコンセプトの中心に置いている作品が多かったように見受けられます。審査基準は、ほかにも、波及性と先進性・独自性があります。この二つの審査基準にも目を向けることができたなら、さらに作品がスケールアップしたのではないかと感じました。

とはいえ、応募作品は、全体的にレベルも高く、見ていて微笑ましいものから、かっこいいもの、ブラックなユーモアを感じるものと、秀作が揃っていて、迷いに迷った審査でした。

グランプリ [共存、僕たちの未来] とうもりゆみ

作品タイトル 『共存、僕たちの未来』
作家名 とうもりゆみ
作品PR 僕たちは、共存することが出来る。
作品コメント 高層ビルの屋上や壁を利用したビオトープを提案する作品。植物の芽を捧げる少年をモチーフにすることで子供たちの未来を、色を変えて飛ぶ鳥たちにリデュースを始めとする3R及び動植物との共存への思いを込めた。
媒体情報 作品サイズ(横25cm×縦35.3cm) / 紙(ホワイトワトソン) / 水彩 / マーカー
技法・画材(原画をスキャン後、Photoshopで加工及び加筆)
審査コメント (喜多見氏より)
応募作品中、最も表現バランスの良い作品。テーマの扱い方やその視覚化の手法、キャラクターや建物、木々や鳥などの各要素の表現も、心地よく収まって破綻が無く、優しく調和がとれており、見事に「共存」を体現している。

準グランプリ [夢のTOKYO☆TOWN] キタマキ

作品タイトル 夢のTOKYO☆TOWN
作家名 キタマキ
作品PR 自然エネルギーで満ちあふれた中心都市、東京
作品コメント 高度成長期から環境問題を抱える中心都市東京の街をずっと見てきた東京タワーとこれからの東京を見ていく東京スカイツリー。もっと誇り高く一緒に見てもらえるように、夢は自然エネルギー100%の豊かな街。
媒体情報 作品サイズ(横36cm×縦45cm) / 紙(ワトソン紙) / 水彩 / 色鉛筆
技法・画材(ブルーのマーカー)
審査コメント (石井氏より)
テーマである環境は、とても幅広く多くの要素があり、すべてを同時に表現することはなかなか困難です。この作品は、町を俯瞰で見わたせるポジションに視点を置き、町並みだけでなく、海や空などの周囲の環境といった多くの要素を作品の中に取り入れています。鳥やくじら、人間といった生き物も作品の中にインクリュードしている点は、取り巻く環境をさらにわかりやすく説明しています。また、東京タワーとスカイツリーの二つのタワーを描くことにより、東京である地域性が表現されています。俯瞰に視点を置くアイディアは、わりかしスタンダードな表現の一つとなっているため、競合作品は多いようです。その中でも、環境の代表的な色である青を基調にしたこの作品は、もっとも魅力的に見えました。

優秀賞 [東京花 ] Lefty

作品タイトル 東京花
作家名 Lefty
作品PR 東京での環境問題について制作しました。
作品コメント 作品内でビルや道路で東京を表すと共に、水質汚濁や空気汚染といった環境問題を煙や水滴のオブジェクトで表現し、花やつぼみを使用し、身近なところから環境問題に取り組む姿勢というものを表現しています。
媒体情報 デジタル作品 (※A2ポスターとして印刷)
審査コメント (堤田氏より)
コミカルなイラストレーションとわかりやすく都会を連想する写真とのコラージュによって東京という街の喧噪感が上手く表現されている。東京花はその陰鬱な東京のイメージと強く対比され、モノクロながら美しく、力強い生命力を感じることができる。アンバランスな作品の雰囲気によってより強いコンセプトを探ることができる作品。

優秀賞 [ちいさなイノチ] me

作品タイトル ちいさなイノチ
作家名 me
作品PR つなぎとめる。ちいさなイノチを。
作品コメント 都会に住む、減ってしまった緑や虫などの小動物。そして減ってゆく子供。
小さなイノチをつないで、都会にもっと豊かな緑や沢山の虫たちの鳴き声、外で遊ぶ子供の笑い声を少しでもとりもどしていけたらと、そんな思いで描いた作品です。
媒体情報 作品サイズ:A2大 / 紙(厚紙) / アクリル / 色鉛筆 / 鉛筆
技法・画材(新聞紙、スタンプ)
審査コメント (堤田氏より)
描かれているのは少女と一本の木のみ。たった2つのオブジェクトであるが、少女=未来に対する自然環境への不安を十分に意識させられる作品。作者の手作り感溢れる独特のタッチによって表現された柔らかい作品への仕上がりと削ぎ落とされたシンプルな作品の構図が、より不安や寂しさを際だたせている。

優秀賞 [人と街と緑] Momo

作品タイトル 人と街と緑
作家名 Momo
作品PR テーマが伝わり易いようにイメージを作った。
作品コメント 東京都のシンボルを真ん中のミラーと放射状の光で表現した。自然の美しさを視覚表現する事でその大切さを伝えたい。人の作った物と、人と自然で作られる物のバランスを象徴的にデザインした。
媒体情報 デジタル作品 (※A2ポスターとして印刷)
審査コメント (堤田氏より)
人によって生みだされた光が同じく人工的なオブジェクトであるミラーを通じて自然物の美しさを映し出している。自然物と非自然物がバランス良くコラージュされたこの作品は、自然物をより美しく見せる私達人間の力と、その裏側にあるテーマをストレートに感じることができ、ビジュアル・コンセプトの両側面から強く印象に残る作品であった。

優秀賞 [CONCRETE+JUNGLE] TAKUMI

作品タイトル CONCRETE+JUNGLE
作家名 TAKUMI
作品PR 都市と自然が共存した東京のワンショット
作品コメント 近年行われている屋上緑化を元に屋上だけではなく都市全体の緑化をコンセプトに作りました。題名は「コンクリートジャングル」ではなく「コンクリートとジャングル」のように都市と自然の共存をこめてつけました。
媒体情報 デジタル作品 (※A2ポスターとして印刷)
審査コメント (杉浦氏より)
こうしたコラージュ自体は既視感があるものの、色や配置のバランスが緻密に計算されており、「見せる」ことを意識した完成度の高い作品。東京という「都市」と「環境」というテーマを織り交ぜようとしたときに、西新宿や少し昔の車が現れたことに、現代ではなく、経済発展の原点から問題を捉え直そうとする視点が新しく、示唆的だ。

優秀賞 [生命-いのち-のエネルギー] Yuko Umehara

作品タイトル 生命-いのち-のエネルギー
作家名 Yuko Umehara
作品PR 人間、動植物、妖精たちが共存するエネルギー
作品コメント 毎日東京の空を見上げながら、色々有るけど、生きている幸せを感じながら描きました。 新しい命を大事にするエネルギー政策、街づくりをしていく大きな変換の時、個々人がそう決めて、自分の周りから実践すると、いろんな生き物たちのエネルギーが大きな力となって闇の光になります。
媒体情報 作品サイズ(横50cm×縦50cm) / キャンバス生地 / 油彩
審査コメント (喜多見氏より)
色彩やタッチ、構図、モチーフの取り方など、どの部分からも作者の強い精神性が感じられる。基本的には風景画なのであろうが、風景を描きながらも目に見えないものを描こう。と言う作家の覚悟が、作品を魅力的なものにしている。

優秀賞 [きりかぶまんしょん] かみや こうじ

作品タイトル きりかぶまんしょん
作家名 かみや こうじ
作品PR 残された切り株にも、新しい生命が宿る。
作品コメント 伐採された切り株は、そこから新しい芽が出ることもあるし、或いは分解され土に還ることで新たな生命を育みもする。全ての源は「水」である。同様に、人間も再生可能な社会を実現する力の源にならなければならない。
媒体情報 デジタル作品 (※A2ポスターとして印刷)
審査コメント (喜多見氏より)
伐採されても、そのまま朽ちること無く、再生を果たす植物の生命力を、「再生ーリサイクル」のイメージに置き換えたアイディアが楽しい、それが説明臭くも、押し付けがましくも見えないのは、作者の制作姿勢が軽やかで心地良いから。

優秀賞 [分かち合い] コバヤシヨシノリ

作品タイトル 分かち合い
作家名 コバヤシヨシノリ
作品PR 必要なのは独占ではなく分かち合いです。
作品コメント 自然は誰のものでもなく、それぞれと共存してゆくなかで必要とするものなのではないかと思い、みんなで分かち合いましょうというメッセージを込めて描きました。
媒体情報 デジタル作品 (※A2ポスターとして印刷)
審査コメント (杉浦氏より)
今回のテーマには必ずしも沿っていないのだが、1枚の絵から、その前後に物語があるような感覚を覚えさせた「強さ」という意味でレベルの高い作品だった。原始的なイメージを想起させる懐かしさと、シンプルな色使いと余白や細い線が演出しているSF的感覚。過去と未来という時空が同居したイメージに、この先の人間と地球との新たな関係性をほのめかしているように思える。

優秀賞 [その場所へ] 上岡秀拓

作品タイトル その場所へ
作家名 上岡秀拓
作品PR 可愛らしい花々と妖精。
作品コメント 心を癒してくれる可愛らしい花々。妖精は、花を愛しむ時のような人々の心の安らぎや愛そのものを、擬人化した象徴として表現。美しい、可愛い、愛おしい、そう感じ取れる感受性を大切にして、環境保全を考えたい。
媒体情報 デジタル作品 (※A2ポスターとして印刷)
審査コメント (石井氏より)
妖精の持ち物といえば、コンパクトな魔法の杖をよく見かけます。この作品の妖精には、食べ物であるパンを持たせています。このパンを持たせたアイディアが、際立って面白く感じました。妖精は、自然環境の中のとりわけ美しい花の中に存在するイメージが強いようです。小さい妖精は、小さい儚い命と受け取ることができ、その儚い命を守るとのメッセージを感じました。 この作家の作品は、他にも数点ほど応募がありました。どの作品も、登場する人は小人クラスでした。画風やタッチは、どれも共通していて自分の書き方が確立されているように見受けられました。

優秀賞 [GARDEN] 瑞季

作品タイトル GARDEN
作家名 瑞季
作品PR 自然との共生を幻想的に表現しました。
作品コメント 人間と自然、動物、それらは切り離す事が出来ないものであり、何かが欠ければ、生きるためのバランスを崩すのだと思います。私が思う自然との共生、「こんな所に住みたい」という気持ちをファンタジーな世界観で表現しました。
媒体情報 作品サイズ(横50cm×縦50cm) / 木製パネル / アクリル / 水彩 / 色鉛筆
審査コメント (石井氏より)
古代人は、象の背の上に地球があり亀の背の上に象がありコブラの上に亀がいる、と信じていました。その逸話を彷彿するような亀とその上で生活する家々と緑が表現されています。作品中の空を漂う亀は、どこへ向かっているのだろうか。“自然との共生を幻想的に表現した”とあるとおり、地球のおかれている立場がうまくビジュアル化している。絵的にもよく描けていて好感が持てる。地域性やイノベーションといった要素が織り込まれているとさらに際立つ作品になったと感じた。

優秀賞 [これってクールですか?] 渡部 真智子

作品タイトル これってクールですか?
作家名 渡部 真智子
作品PR
作品コメント
媒体情報 デジタル作品 (※A2ポスターとして印刷)
審査コメント (杉浦氏より)
環境について語ろうとする時、「地球にやさしく」という視点は間違っている、ということをこの作品は強くシンプルに教えてくれる。保全しようとしているのは「人間にとって住みやすい環境、好ましい環境」ではないのか? 環境保全は偽善でもなければ生易しいものでもなく、自分たちが生き延びるためのサバイバルな手段であり、だからこそ緊急に取り組むべき課題である。そんな当たり前なことを、シニカルに、けれど親しみやすく教えてくれる作品だ。