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みどり東京レタータイトル

 みどり東京ニュースレターは、都内62市区町村が実施するイベントをわかりやすく紹介することを目的に、月に1回程度の更新を予定しています。ぜひご一読ください。

2019.07.22

第5号身近な生きものの世界を通して、自然の楽しさと大切さとを学び、考える楽習会(がくしゅうかい)――「千代田区環境月間講演会」

毎年テーマを変えて開催している、千代田区環境月間講演会。今年度のテーマは、「みんなの知らない身近な生きものの世界」。

毎年テーマを変えて開催している、千代田区環境月間講演会。今年度のテーマは、「みんなの知らない身近な生きものの世界」。

イベント名称:千代田区環境月間講演会外部リンク

開催日時:2019年6月8日(土) 13時30分~15時30分
会場:千代田区役所1階 区民ホール(九段南1-2-1)
参加者数:50名(小学生以下:23名、大人:27名)
対象:どなたでも
費用・料金:無料
主催:千代田区環境まちづくり部環境政策課

shiina

毎年6月の環境月間に合わせて開催しているよ!

クイズなど来場者とのキャッチボールを交えながらの講演会

 「質問です! カタツムリのツノを引っ張るとナメクジになる?」「カタツムリのツノは何本?」「カタツムリの足は何本?」 講師の佐々木洋さんから、質問が投げかけられます。
 ツノを引っ張っても甲羅から抜け出てナメクジになるわけはないとなんとなくわかるものの、ツノの本数や足の本数を聞かれて、とっさに答えられる自信はありません。知っているようで、案外知らない生きものの世界に、いきなり引き込まれていく講演会の導入です。
 いろいろな生きものの話が展開していく中、夜通し鳴き続けるセミの話が紹介されました。日本中で、「セミの夜鳴き現象」が観察されているというのです。原因は、夜でも煌々と輝く照明で、街中が明るくなっているためです。24時間営業の見直し論が盛んになっているコンビニ業界同様、自然界でも混乱が起きているというのです。
 ここで、佐々木さんから質問がありました。「では、そうして鳴いているセミはオス?メス?」。オス・メスの違いで鳴いたり鳴かなかったりするの? と疑問顔の子もいる中、さっと手が上がり、「オス!」と答える子に、「そう、セミ時雨は男声合唱団なんですね」と講師の佐々木さんが応じます。セミが鳴く最大の理由は、メスに居場所を知らせるための求愛行動。「へえ~」と納得顔の子どもたちです。
 アブラコウモリも増えています。こちらは、温暖化の影響が指摘されています。小さなコウモリで、パチンコ玉ほどの穴があれば入り込めるため、自宅にも棲みついている可能性があるといいます。ただ、「いたらラッキー!と思ってほしい」と佐々木さんは言います。コウモリは、蛾や蚊、ゴキブリなどの虫を食べてくれるからで、“あたたかい家庭に棲みつく”とも言われて、歓迎されることもあるそうなんです。
 そんなふうに、生きものを通じた自然の不思議や人間とのかかわりについて、具体的に紹介し、質問を投げながら、あっという間の2時間が過ぎていきました。


会場は、区役所1階の区民ホール。

会場は、区役所1階の区民ホール。


講師のプロ・ナチュラリスト 佐々木洋さんが会場内を回って、ひとり一人の疑問や質問を聞きました。

講師のプロ・ナチュラリスト 佐々木洋さんが会場内を回って、ひとり一人の疑問や質問を聞きました。


身近な生きものの世界を通して、自然の楽しさと大切さとを学び、考える楽習会

 千代田区環境月間講演会は、毎年、さまざまなテーマで環境について楽しく学ぶための機会として実施されています。今回は「みんなの知らない身近な生きものの世界」をテーマに、身近な生きものの世界を通して、自然の大切さを楽しく学び・考える楽習会(がくしゅうかい)として開催されました。
 千代田区では、区内の身近な自然に触れ生きものを探すことで、自然や生き物への関心を高めてもらうため、「千代田区生きものさがし」を2014年度から実施しています。毎年、区民や在勤・在学生から、区内で見つけた生き物を報告してもらって、データを積み上げていくというものです。
 今回の講演会は、最新版となる「千代田区生きものさがし2019」について紹介しながら、こうしたツールも活用しながら身近にいる生きものの観察の方法や楽しさを学び、それを通じて自然の大切さや地球環境問題について考えることをねらいにしました。その時に大事なのは、生き物そのものの姿だけを見るのではなく、生きものが残した足跡や食べ跡、糞などの痕跡を見ることで、生き物がいることがわかるということ。そんな“生きものを見る目”を養ってほしいと、講師の佐々木さんは呼びかけました。

開会あいさつをする環境まちづくり部環境政策課長の夏目久義さんは、一見地味な「生きものさがし」も長く続けてデータを積み上げていくことで、生きものの棲息区域の変化や地域生態系の撹乱、地球温暖化の影響などを知ることにつながると話し、参加を呼びかけました。

開会あいさつをする環境まちづくり部環境政策課長の夏目久義さんは、一見地味な「生きものさがし」も長く続けてデータを積み上げていくことで、生きものの棲息区域の変化や地域生態系の撹乱、地球温暖化の影響などを知ることにつながると話し、参加を呼びかけました。


会場でも配布された、「千代田区生きものさがし2019」のパンフレット。区民や在勤・在学生から、区内で見つけた生き物の情報を寄せてもらう事業で、毎年の調査結果は区のホームページでも紹介しています。

会場でも配布された、「千代田区生きものさがし2019」のパンフレット。区民や在勤・在学生から、区内で見つけた生き物の情報を寄せてもらう事業で、毎年の調査結果は区のホームページでも紹介しています。


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