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みどり東京レターは、都内62市区町村が実施するイベントをわかりやすく紹介することを目的に、月に1回程度の更新を予定しています。ぜひご一読ください。
2021.12.10
「なかのエコフェア2021」は、区民が身近に実践できる「地球にやさしいエコライフについて、楽しく学ぶことができる来場型イベントです。2年ぶりの開催ということもあり、子どもからお年寄りまで、幅広い年齢層の来場者で賑わっていました。
2年ぶりの開催をみんな楽しみに待っていたんだ!
真っ青な秋晴れが気持ちの良いお天気の中、中野四季の森公園にて「なかのエコフェア2021」が開催されました。昨年度は、新型コロナウイルス感染症の蔓延により中止となってしまったなかのエコフェア。待ちに待った2年ぶりの来場型イベント開催ということもあり、会場内はたくさんの家族連れで賑わっていました。
中野駅北口デッキにはためく「なかのエコフェア2021」の幟。
イベントテーマは、「楽しい!遊べる学べるエコアクション!」です。本イベントには31の団体・事業者が出展・参加し、それぞれエコな活動についてPRを行いました。また、体験型ブースも充実しており、ヒノキのマイ箸づくりや、丸太切り体験、イスづくりなど、自然や木と触れ合うことのできるコーナーでは、多くの親子連れが作品作りに熱中していました。スタンプラリーに、ごみの分別クイズ、リサイクル自転車の販売や、省エネ相談・環境講座、フードドライブも実施され、盛りだくさんのプログラムでした。また来場者には500ポイント単位で区内共通商品券やQUOカードに交換できる「なかのエコポイント」のプレゼントもありました(中野区民限定)。
浜松市からはるばるやってきた「はままつ 森の学校」の指導によるチェーンソー体験。
また、本イベントでは、水素を燃料とした燃料電池の活用について、様々な在り方が紹介されていました。
会場内の主な電力は、燃料電池自動車「MIRAI」から給電。
例えば、なかのエコフェア2021会場内の主な電気は、水素を燃料とする燃料電池自動車「MIRAI」(トヨタモビリティ東京株式会社)から供給されていました。また、今回初の試みとして、「燃料電池バス」で「中野四季の都市(まち)」を一周する試乗体験が行われました。
燃料電池バスは水素と酸素により発生する電気でモーターを回して走るため、とても静かで走行が滑らかだったのが印象的でした。
「東京スイソミル」のブースでは、燃料電池のしくみをわかりやすく紹介していました。
開会前から長蛇の列を作っていた燃料電池バスの試乗体験。普段は銀座やお台場で運行している。
また、ごみが清掃車に収められる様子がわかるスケルトン清掃車「ごみのんカー」と、中野区のごみ減量キャラクター「ごみのん」も多くの来場者の関心を集めていました。午前と午後の2回、ごみのんカーへのごみの積み込みの実演が行われ、普段捨てているごみがどのように収集され、ごみ処理場まで運ばれるのかを学ぶことができました。毎日危険と隣併せで作業してくださる清掃員さんにより、ごみの分別方法について説明があると、来場者の皆さんはその声に耳を傾けていました。また、「ごみゼロ都市・なかの」を目指しましょう、という呼びかけに熱心にうなずいている方もいました。
ステージ前広場で午前・午後の2回実施されたスケルトン清掃車「ごみのんカー」による収集実演。
「中野の森プロジェクト」の連携先である、群馬県のみなかみ町(みなかみユネスコエコパーク)の出展もありました。中野区は、平成26年度より、みなかみ町にある牧場跡地に設けた「中野の森」で森林整備等を行い、その活動で得られる二酸化炭素の吸収量によって、カーボン・オフセットを進めています。みなかみ町の自然の恵みのおいしいお水や、みなかみ18湯の入浴剤など、素敵なグッズがもらえるガラポン抽選会に集まった区民の方と、みなかみ町の担当者の方が楽しそうに交流されていました。また、みなかみ町の方は、「環境学習の一環として中野区の皆さんに訪れていただき、自然との付き合い方、共存の仕方について体験し、学んでほしい」と話し、中野区民の皆さんと森林整備活動をできるのを心待ちにされていまいした。
大人から子どもまでガラポンで盛り上がったみなかみ町のブース。
オール東京62市区町村共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」も、今回初となるブースを出展しました。東京都内全62の市区町村が、それぞれの特徴を生かしながらタッグを組んで地球温暖化という大きな問題に取り組んでおり、それについて広く知ってもらうというものです。「どうなってるの?地球がピンチ!」、「環境問題を解決 みんなの暮らし方が変わる?」、「未来のためにチカラを合わせるオール東京62」、「ピンチをチャンスに変えるオール東京のアクション!」とそれぞれ4枚のパネルを展示し、温室効果ガスの削減やみどりの保全について、62市区町村が連携して取り組む様々な事業について紹介をしました。そして、脱炭素社会のためにできることから一緒に始めてみませんかというメッセージを発信しました。
地球温暖化についての最新の動向と、オール東京62としての取り組みをまとめたパネルを展示。
各自治体の環境に対する取り組みについてより体験的に学ぶことができるワークショップでは、自治体ごとの環境への取り組みについて紹介する「コマ」を用意し、東京都の地図の上に配置してもらうことで、どこでどのような事業が展開されているかを学んでもらいました。QRコードもついており、興味を持った事業についてはウェブサイトで詳細を確認できるように工夫しました。
ワークショップの参加者は、東京都の地図で中野区の位置を確認したり、「東京って意外と広い!」、「62も市区町村があったなんて知らなかった!」と驚きの声をあげたりしていました。ここでも、中野区での取り組み「中野の森プロジェクト」について周知するとともに、近隣の自治体の活動について紹介すると、「うちの区でも取り入れてほしい」等といった要望も挙がっていました。
オール東京62のブースに立ち寄った来場者は、307人にも上った。
私たちの生活は、目まぐるしく変化し、よりエコなものへと急速にシフトしています。なかのエコフェアは、区民の皆さんにとって、身近に取り組める「地球にやさしいエコライフ」について体験しながら学ぶことができる機会となりました。中野区の皆さん、どうもありがとうございました。
ワークショップで都内の取り組みについて学ぶ親子。
本事業は、公益財団法人 東京都区市町村振興協会からの助成で実施しております。
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