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みどり東京レタータイトル

 みどり東京レターは、都内62市区町村が実施するイベントをわかりやすく紹介することを目的に、月に1回程度の更新を予定しています。ぜひご一読ください。

2022.02.17

第23号オンラインで考えるわたしたち地球の未来―大田区「第21回エコフェスタワンダーランドONLINE」

大田区主催の「エコフェスタワンダーランドONLINE」は、オンラインで楽しめる環境学習イベントです。区が、様々な団体や事業者と協働で作り上げた“ワンダーランド”をお楽しみ下さい!


第21回エコフェスタワンダーランドONLINE

開催日時
令和4年2月1日(火)午前9時~2月28日(月)午後4時30分まで
会場
オンライン
主催
大田区
企画運営
第21回エコフェスタワンダーランドONLINE実行委員会
問い合わせ先
第21回エコフェスタワンダーランドONLINE事務局
大田区環境清掃部環境計画課

shiina

環境について学べる動画がたくさん!
どれから見ようか迷っちゃう!

各参加団体の魅力が凝縮したウェブサイトを制作!

 大田区では、オンライン環境学習イベント「第21回エコフェスタワンダーランドONLINE」を開催しています。「オンラインで考えるわたしたち地球の未来」をテーマに、区内を中心として活動する団体等の環境保全活動について、親子で、楽しく学ぶことができるイベントです。

 本イベントの開催経緯について、環境清掃部環境計画課計画推進・温暖化対策担当係長の星野倫隆さんと、計画推進・温暖化対策担当の篠原智さんにお話を伺いました。

 区民の環境意識の啓発と高揚を図ることを目的とし、平成13年から開催されているエコフェスタワンダーランド。大田区では、地域密着型を意識し、例年、区内の異なる小学校を会場として開催してきました。800~1,000人ほどが集まり、工作や実験など、様々な体験のできるイベントとして人気を博してきました。しかしながら、昨年度の第20回は新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため、中止せざるを得ませんでした。

 エコフェスタワンダーランドは、環境活動に取り組む団体・事業者がその成果を報告する場であり、区民の方の環境学習の場であり、そして区の職員の方にとっても、区民や団体の方々との相互にコミュニケーションが取れる交流の場となっていました。従来、区として担ってきた、環境についての情報発信の機会の提供。星野さんと篠原さんには、こうした機会を2年続けて失わせてはならない、コロナ禍であっても、環境意識の啓発の高まりをストップさせてはいけない、という思いがあったそうです。そこで、イベント自体を中止にするのではなく、オンラインへと切り替えることで、感染リスク回避をしながら開催をする方向に踏み切りました。そして区と団体・事業者がパートナーシップを組み、見やすく、楽しいサイトにするためのコンテンツの制作に臨みました。今まで実施してきたイベントの魅力を損なうことなく、一方通行にならないように発信するにはどうしたらいいのか、試行錯誤しながら制作したそうです。

 今年は、「地球温暖化」、「ごみ・リサイクル」、「みどり・自然」、「環境全般」分野から、大田区環境清掃部を含む、25の団体・事業者が参加し、動画を通して日頃の環境活動の成果を紹介します。ウェブサイトのコンテンツは、環境学習・ワークショップ動画、環境保全等に取り組む団体・企業等の紹介、環境キーワードラリーです。また、地球にやさしいまちづくりポスターの入選作品も掲載されています。

「見て学ぼう」のコーナーでは、環境問題とその取り組みについて、各参加団体が工夫を凝らした動画を視聴できます。

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 環境学習・ワークショップ動画には、「見て学ぼう」のコーナーと、「作ってみよう・やってみよう」のコーナーあります。「見て学ぼう」のコーナーでは、環境問題とその取り組みについて、参加団体が動画でPRします。その方法は様々で、燃料電池を使った発電実験の実演を行う団体や、オリジナルの演劇でごみ問題の深刻さについて伝える団体もあります。現場で環境活動に取り組んでいる団体・事業者だからこそ訴えることのできる、メッセージ性の強い動画が出来上がっています。

 大田区の環境計画課は、「ホワイトボードアニメーション」という手法で制作され、わずか5分間で環境問題の全容について学ぶことができる動画や、冷蔵庫整理によって食品ロスの削減に挑戦できる動画を掲載しています。特にホワイトボードアニメーションの動画は、区の公式YouTubeチャンネルで公開して以来、大好評なのだそうです。

 「作ってみよう・やってみよう」のコーナーは、大人から子どもまでわくわくできる、エンターテイメント性に富んでいます。貝殻や葉っぱなど、自然のものを使って工作を楽しむ方法が紹介されていたり、卵の殻をポットの代わりにして種まきしてみよう、という動画があったり、思わず挑戦してみたくなってしまうものばかりです。

 環境キーワードラリーでは、イベントページ内に散りばめられた文字を組み合わせてキーワードを当てると、抽選で大田区の公式キャラクター「はねぴょん」のエコグッズがもらえます。
 各参加団体の魅力が凝縮した本サイトへは、2月1日から28日までの一か月間、何度でも訪れることができます。

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「作ってみよう・やってみよう」のコーナーでは、実際にお家で挑戦できる工作などが紹介されています。

地域密着型から、さらに門戸を広げて

 来場者の方と直接触れ合ったり、意見交換したりすることは叶いませんが、オンライン開催に踏み切ったことにより、より幅広い層の参加者を期待できるのではと、星野さん、篠原さんは話します。これまでは、小学校で開催してきましたが、面積の広い大田区では、参加者が特定の小学校周辺地域にとどまってしまうこともあったそうです。また、日曜日の一日のみ開催だったため、その日に都合のつかない方には足を運んでもらうことが難しいのが現状でした。しかし、今回はオンライン化し、1か月の開催期間を設けたことで、すべての区民の方に、そして区外の方にもアクセスしていただきやすいというメリットが見えてきたそうです。オンラインの実施は今年が初めてのため、まだ手探りではありますが、区として担ってきた、情報発信の機会の創出という点では、門戸を広げられたのではと星野さんと篠原さんは言います。

区内の小・中学生を対象に実施された「地球にやさしいまちづくりポスターコンクール」の入選作品25点が掲載されています。地球温暖化、ごみ減量・リサイクル、生物多様性など、様々なテーマの作品が集まっています。

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 新型コロナウイルス感染症感染拡大のため、これまでに多くの環境イベントが中止されるなど、都内では貴重な環境学習の場が失われてきました。体験型環境学習イベントであるエコフェスタワンダーランドもその一つでしたが、第21回は、誰もが自宅にいながら、環境への取り組みについて学べるポータルサイトに生まれ変わりました。エコフェスタワンダーランドをきっかけとし、環境について考え、また継続して学びたいと思う方々が、ますます増えることでしょう。星野さん、篠原さん、本当にありがとうございました。

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オール東京62市区町村共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」も参加団体に加わって、都内に62ある市区町村が連携して推進する環境への取り組みについて紹介しています。

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本事業は、公益財団法人 東京都区市町村振興協会からの助成で実施しております。