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みどり東京レタータイトル

 みどり東京レターは、都内62市区町村が実施するイベントをわかりやすく紹介することを目的に、月に1回程度の更新を予定しています。ぜひご一読ください。

2022.02.25

第24号あなたはどの方法で参加する?―板橋区「Web版第21回環境なんでも見本市」

板橋区で開催されている「Web版第21回環境なんでも見本市」は、リアル展示、ワークショップ、オンライン展示と、様々な方法で楽しめる環境イベントです。


Web版第21回環境なんでも見本市

開催日時
【リアル展示】
令和4年2月1日(火)~3月1日(火)9:00~17:00 ※最終日は12:00まで。
【ワークショップ】
令和4年2月5日(土)・6日(日)①10:00~11:00、②14:00~15:00
【オンライン展示】
令和4年2月1日(火)9:00~3月1日(火)12:00
会場
板橋区エコポリスセンター地下1階フロア、環境研修室・視聴覚ホール
主催
板橋区
企画・運営・協力
見本市実行委員会

shiina

リアル展示も、ワークショップも、オンライン展示も、
全部参加しちゃおうっと!

オンライン展示×リアル展示×ワークショップのハイブリット見本市

 「Web版第21回環境なんでも見本市」が板橋区エコポリスセンターにて開催されています。今年のテーマは、「SDGsとわたしたちの暮らし」。開館時間を迎えるともに、多くの親子連れが来場し、会場内の展示の前で足を止めていました。本イベントの開催経緯について、板橋区立エコポリスセンター企画広報の松澤直人さんにお話を伺いました。

 環境なんでも見本市は、板橋区内最大級の環境イベントです。建物の地下1階から2階まで、3フロアを使い、2日間に渡って開催されるイベントには、例年延べ2,500~3,000人が訪れ、賑わいを見せていました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため、多くの地域で環境イベントが中止される中、板橋区では、昨年度の第20回をオンラインで実施しました。今年はオンライン展示に加え、一歩進めて、リアル展示と、ワークショップを同時に実施する、ハイブリット開催となりました。総勢39団体のうち、オンライン展示には33団体、リアル展示には25団体、ワークショップには7団体が出展しました。

エコポリスセンター地下1階のリアル展示の様子。

 オンライン展示では、出展団体の日頃の環境活動とその成果について、SDGsの目標別に紹介しています。各団体の取り組みが、17あるSDGsの目標のどこに、どのように貢献しているのかが一目で分かる構造になっています。

知っているようで実は知らない?
マイクロプラスチックについての展示。

 館内地下1階で展開されたリアル展示では、脱炭素やリサイクルなど様々なエコな活動について出展団体手作りのパネルから学べます。区内に生息する生き物を紹介する団体のブースには、色とりどりの蝶や昆虫の写真が一面に展示されており、実際に自然観察に出かけたような気分になれました。

クイズラリーの問題に熱心に挑む参加者たち。
どれが正解かわかるかな?

 出展団体のブースには、それぞれクイズが掲載されており、クイズラリーが楽しめるようになっていました。クイズラリーは全26問。ゲーム感覚で、普段、環境保全に取り組む団体の取り組みについて学べてしまうというわけです。ゴールして答え合わせすると、出展団体手作りの作品などの景品がもらえます。

缶バッジが手作りできるワークショップは子どもたちから大人気!

 ワークショップでは、オリジナルのエコバッグ作りや、ペットボトルのフタを再利用したマグネット作り、缶バッジ作りなどが体験できました。感染症対策のため、一度に10人ずつの実施となりましたが、いずれのワークショップも整理券が配られるほどの大盛況ぶりでした。

オール東京62市区町村共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」が実施したワークショップの様子。

 我々、オール東京62市区町村共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」も、リアル展示に参加するとともに、ワークショップを実施しました。東京都の地図を広げながら、62のそれぞれの市区町村で実施されている環境事業について、来場者に分かりやすく紹介しました。

オール東京62のワークショップに訪れた子どもたちに、「自分が地球のためにできること」を書いてもらいました。

環境教育推進の先駆者として

 1995年、日本でも先駆けて、環境について学べる施設としてオープンした板橋区立エコポリスセンター。エコ+ポリス(都市)で、人と環境が共生する都市を意味します。環境なんでも見本市の開催に加え、普段は区内の保育園や小学校で出前授業を行い、環境にやさしい暮らし方について、地球温暖化や生物多様性など、色々なテーマの環境教育に取り組んでいます。新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、実際に訪問しての出前授業が難しくなってからは、いち早くZoom会議を活用したオンライン出前授業を推進してきました。今でこそニューノーマルとなったZoom会議ですが、始めた当時は、機材なども十分に揃っておらず、一台のパソコンで子どもたち一人一人の顔を映せるように、学校の方でも工夫してもらいながら実施してきたそうです。今回見本市にやってきた子どもたちから「画面に映っていた人だ!」と声を掛けられ、顔を覚えてもらっていたという松澤さんのエピソードからも、授業がどれほど子どもの印象に残っていたのかがよく伝わってきます。このように、臨機応変にやり方を変えながら、環境教育の先駆者として子どもたちのために走り続けているのです。

板橋区立エコポリスセンターの外観。

 コロナ禍において、環境イベントを実施する方法は多種多様です。エコポリスセンターでは、初めて三つの形式をハイブリットで実施し、区民の環境学習の機会創出に大きく貢献しました。環境なんでも見本市を通して、これまで知らなかった環境にやさしい暮らし方について、新たな気づきを得られた区民が大勢いたことでしょう。松澤さん、本当にありがとうございました。

入口にはスタッフ手書きのブラックボードでお出迎え。

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本事業は、公益財団法人 東京都区市町村振興協会からの助成で実施しております。