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みどり東京レターは、都内62市区町村が実施するイベントをわかりやすく紹介することを目的に、月に1回程度の更新を予定しています。ぜひご一読ください。
2022.03.25
「今日からできる省エネとSDGsアクション」は、小平市で開催された環境学習講座です。
持続可能な開発目標(SDGs)には17も目標があるんだ!
全部言えるかな?
環境学習講座「今日からできる省エネとSDGsアクション」が、小平市の福祉会館にて開催されました。会場とZoomを組み合わせたハイブリット講座には、環境やSDGsに関心を寄せる多くの市民が集まりました。
本講座の開催背景について、環境部環境政策課長の神山伸一さん、同課課長補佐兼計画推進担当係長の内田直樹さん、そして同課計画推進担当の筧友輝さんにお話しを伺いました。
今回の講座のテーマは、
「今日からできる省エネとSDGsアクション」
小平市では、市民の環境意識と行動意欲の向上に特に力を入れており、環境学習講座を始め、様々なテーマのイベントを展開しています。イベントの内容は、落ち葉の下にいる生き物を実際に観察するような体験型のものから、環境や生活の観点から断熱窓の利点について学べる実用的なものまで幅広くあります。今回の講座は、「SDGsについて学べる講座を受講したい」という市民の方々のリクエストを受け、実現したのだそうです。「SDGsは、市の環境基本計画を広く周知していく上でも特に重要なツールになる」と話す内田さん。今回は、参加した市民の方に地球温暖化等の環境問題とSDGsについて学びながら、実際に今日から実践できる省エネとSDGsアクションについて考えてもらう機会となっていました。
いよいよ講座スタート!
講義では、まず、地球温暖化がもたらしうる課題を含め、世界でどのような問題が起こっているかを俯瞰しました。そして、SDGsが採択された経緯や、17ある目標のうち、特に環境に関するものについて詳しく学びました。最後に、星野先生は、SDGsの活用方法と捉え方について、SDGsは自治体や企業、NPOにとっての共通言語であり、社会問題の全体像をつかむ際に役立つこと、また活動を共にするパートナーを増やすことができると、締めくくられました。
講師の一般社団法人環境パートナーシップ会議
副代表理事の星野智子先生
講義後のワークショップでは、世界で起きている問題とSDGsとの連関性について復習したあと、参加者同士でグループワークを行いました。講師の先生から学んだことを踏まえて、自分にできる省エネとSDGsアクションについて考え、自分の言葉で相手に伝えます。講義内容について理解を深めることができただけでなく、自分では思いつかなかったような省エネアイディアを交換することができ、参加者の皆さんは有意義な時間を過ごせたようです。
省エネ・SDGsアクションについて、会場の人と共有することで、できることがどんどん増えてゆく。
小平市の環境活動の最大の特長は、「市民と一緒に考え、市民と一緒に作っていく点」だと神山さんは話します。これまでも、令和元年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞した、エコダイラネットワークという市民団体と連携しながら、環境への取り組みを推進してきました。例えば、小学校への出前授業をサポートしあいながら行ったり、『小平市民版環境配慮指針 小平流暮らしの工夫』という冊子を制作し、環境にやさしく、かつ役に立つ暮らしのヒントを紹介したりしています。
数々の協働の取り組みの中でも、特に小平市が誇るのは、すでに2,500人以上が登録している『小平市環境家計簿』だと、筧さんは言います。全国の自治体の中で環境家計簿のアプリ版を制作したのは、小平市が初めてです。この環境家計簿で、電気やガス、水道などの使用量を入力すると、二酸化炭素の排出量が計算されます。また、世帯別で何番目に多く二酸化炭素を排出しているか、ランキング形式で表示されます。自分の使用量を相対的に把握することで、省エネ意識の形成につなげるというわけです。チャレンジ省エネと称して、二酸化炭素排出量を減らした市民には素敵な商品をプレゼントするイベントも実施しました。このように、目下の課題である二酸化炭素量削減も、市民の皆さんが楽しみながら続けられるように工夫しているのです。
『小平 市民版環境配慮指針』には、すぐにでも実行できる省エネアイディアがいっぱい!これからリニューアルします!
そんな小平市が目指す形は、「1人の100歩より、100人の1歩」。市民一人一人に、一歩踏み出して、環境のために自分にできることを実践してもらうことが、市全体として大きく前進することにつながります。今回の環境学習講座も、これまでの生活についてSDGsとの関係性の中で振り返り、環境に配慮した暮らし方のために何ができるか向き合うきっかけとなるものでした。神山さん、内田さん、筧さん、本当にありがとうございました。
電気やガスの使用量を入力すると、二酸化炭素の排出量が一目でわかる!
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