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 みどり東京レターは、都内62市区町村が実施するイベントをわかりやすく紹介することを目的に、月に1回程度の更新を予定しています。ぜひご一読ください。

2022.06.20

第28号エコ手芸を通じて、モッタイナイの心を学ぼう!―葛飾区・かつしかエコライフプラザ エコ手芸「あづま袋作り」開催

講師の片山緩子さん。「あづま袋」は、長方形の布で簡単に作れ、気軽に使える便利グッズです。


葛飾区・かつしかエコライフプラザ エコ手芸「あづま袋作り」

開催日時
令和4年5月19日(木)
第1回:10:15~12:00  第2回:13:00~14:45
会場
かつしかエコライフプラザ 2階研修室
講師
片山 緩子氏(ソーイングサークル「ちくちくの会」主宰)
主催
葛飾区環境部リサイクル清掃課
参加者
9名(第1回 4名、第2回 5名)
※新型コロナウイルス感染防止対策のため人数を縮小して開催

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不用になった布もちょっとしたアイデアで生まれ変わらせて、もう一度使おう!

ごみの減量と3Rの推進を目的に、講座を開催

 かつしかエコライフプラザで、古布を生かしたエコ手芸を教える講座が開かれると聞き、出かけてみました。葛飾区では、かつしかエコライフプラザが開館した平成23年度から、ごみの減量と3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進を目的に、さまざまな講座を開いています。エコ手芸もそうした講座の一つです。
 講座は葛飾区在住、在勤、在学の方が対象ですが、葛飾区環境部リサイクル清掃課の森田悠介さんによると、参加希望者が多いため、ほぼ毎回抽選になるそうです。

今回のイベントは、新型コロナウイルス感染症対策のため、参加者の人数を縮小して開催するとともに、会場に準備したミシンなどの裁縫道具も、職員の方々が入念に消毒を行っていました。

「かつしかルール」で、ごみの減量に取り組む

 講座では最初に、森田さんから、葛飾区のごみの現状について説明がありました。また、東京湾にある東京23区のごみの最終埋立処分場が、今後50年ほどで満杯になることや、処分場を1日でも長く使用し続けるためにごみの減量が重要であること、ごみを減らすための取り組み「かつしかルール」などについて、お話がありました。

葛飾区のごみの現状について説明をするリサイクル清掃課の森田悠介さん。「かつしかルール」の1つである生ごみの減量では、3つの「きり」(食べきり、食材の使いきり、生ごみの水きり)の解説が分かりやすく、印象に残りました。

不用になった布類も、ほんのひと手間で生まれ変わり

 ごみの現状に関する説明の後、手芸講座が始まりました。あづま袋は、一説によると江戸時代に、西洋人が持っているカバンに似せた袋を作ろうと考え出されたのが始まりとのことです。手ぬぐいや風呂敷など1枚の布を直線で縫うことで簡単に作れます。しかも袋のサイズは元の布の大きさによって自由に変えられます。使わないときは小さく折りたたんで持ち運べるなど、とても使いやすいアイテムです。

講師の片山緩子さん。ソーイングサークル「ちくちくの会」を主宰し、ナチュラル小物や赤ちゃんグッズを手作りするほか、様々なイベントでワークショップを開いて活動しています。

ボードの図だけでは説明しきれないちょっとしたコツを丁寧に教えてくださいました。

あづま袋の作り方は、コツをつかむと簡単で、作業を始めて30分から40分で、全員完成しました。みかんの模様が可愛らしいモダンな、あづま袋の完成です。

江戸の職人をデザインした手ぬぐいが、粋なあづま袋に変身しました。

 森田さんは、「ごみの減量を促進するためには、ご家庭にある不用なものをごみとして捨てるのではなく、もう1度甦(よみがえ)らせるための方法を提案することも重要であり、エコ手芸をはじめとするごみ減量につながる講座を息長く続けていきたい」とおっしゃっていました。
 エコ手芸の講座は、1年間に2~3回の開催で、過去には、しじみ巾着や傘布を使った雨よけのバッグカバー作りなどが好評でした。不用になった布がアイデア次第で素敵な品物に生まれ変わり、また役立つのですから、まさにモッタイナイの精神が形になって現れるようで、こんな活動が広まることを願いたいものです。

しじみ巾着(左)と古傘の布地を使った雨よけのバッグカバー(写真提供:葛飾区)。傘布という特殊な布が、ちょっとしたアイデアで意外な品物に生まれ変わりました。

エコライフや3Rの学習・実践拠点として

 かつしかエコライフプラザは、環境にやさしいエコライフや、ごみ減量のための3R行動を学び、実践する場として開設されています。館内にはペットボトルや乾電池などを回収する資源回収コーナー、リユース家具の展示・販売コーナー、区民の方々から無償でご提供いただいた新品同様の日用品を販売するコーナー、パネル展示やゲームを通じて3Rについて学べる「展示・学習コーナー」、手芸や工作教室に使われるエコ校房などがあり、図書館も併設しているので、ふらりと立ち寄っても十分楽しめる施設です。リユース家具の販売も人気があります。

2階にある「展示・学習コーナー」。収集されたごみが、どのように処理されていくのか、種類ごとに学べるようになっています。

エコライフを楽しむ多様な講座を準備(※一部講座は申込み受付を終了しています)

 この施設は平成23年6月に開館したことから、毎年6月、開館アニバーサリーとしてECOエコフェスタ(本年度の一部企画は6月15日締め切り)を開催しています。その他、今年の7月には古布を使ってぞうりをつくる、「布ぞうり教室」、ペットボトルのキャップや端材を利用して工作を学ぶ、「夏の子ども向け講座」などを開催する予定です。対象は、葛飾区内在住・在勤・在学の方で、6月現在、新型コロナウイルス感染症の感染予防のため、ほとんどの講座が事前申込み制になっていますので、ご注意ください。

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本事業は、公益財団法人 東京都区市町村振興協会からの助成で実施しております。