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2017.06.02

かれん と シーナの『エコ質問箱』 質問16

質問16:携帯電話から金メダルができるって、本当?

かれん
ねえねえ、シーナ、聞いて! この間、クライミングジムに連れて行ってもらったの。
シーナ
クライミングジムって何?
かれん
自然の岩を登るロッククライミングを手軽にできるようにした室内施設のことよ。ほら、カラフルな突起物が付いた壁を手足だけで登っていくのを見たことない?
シーナ
あ、見たことある! 垂直どころか、反り立つ壁をスイスイ登っていたけど、かれんも登れるの!?
かれん
無理無理! 初めて行って、簡単なルートを体験しただけよ。でも楽しかったわ。
シーナ
誰でもできるの?
かれん
難しいルートもあるんだけど、初心者も登れるやさしいルートもあるから、体力や年齢・性別を問わず、誰でも楽しめるのがクライミングの特徴なんだって。専用のシューズなどのレンタル品も揃っているし、シャワーもあって汗を流してさっぱりできるから、手ぶらで行って楽しめるのよね。
シーナ
おもしろそうだね。今度連れて行ってよ! でも、ぼくにも登れるかな…?
かれん
大丈夫よ。小学校低学年の子どもたちも壁を登っていたから、シーナもいっしょに行きましょう! インストラクターのおねえさんが親切に教えてくれるわよ。
シーナ
インストラクターさんは上手なんだろうね。
かれん
私に教えてくれた人は、ワールドカップで優勝したこともあるんだって。クライミングのトップ選手が競うスポーツクライミングという競技は、2020年の東京オリンピックの開催競技にも選ばれたのよ。しかも、日本のトップ選手は国際的にも強くて、オリンピックでもメダリスト候補として期待されているらしいの。
シーナ
へえ、それはすごい! ぜひ頑張ってほしいな。
かれん
本当に! レベルは違うけど、同じクライミングをやったと思うと、親近感も湧いてくるわ。
シーナ
他の競技でも世界で勝てる選手がたくさんいるらしいから、東京オリンピック・パラリンピックはメダルラッシュを期待したいね!!
かれん
期待できるんじゃないかしら。
シーナ
そういえば、東京オリンピック・パラリンピックで使うメダルを作るのに携帯電話が必要だって聞いたんだけど、知っている?
かれん
え? 知らないわ。携帯電話で連絡を取りながら作っているのかしら?
シーナ
かれんも知らないんだ…。
かれん
パパに聞いてみようか? パパ~!! ちょっと来て!
パパ
どうした? おや、シーナも来ていたのか。
シーナ
こんにちは。
かれん
金メダルを作るときって、携帯電話が必要なの?
パパ
なんだい、急に?
かれん
だって、シーナが言うんだもん。
シーナ
ぼくもよく知らないんですけど、東京オリンピック・パラリンピックで金メダルを作るのに携帯電話が必要だって聞いたんです。わかりますか?
パパ
ああ、そういうことか。携帯電話が必要っていうよりは、家にあるいらなくなった携帯電話を集めて、中に使われている希少金属をリサイクルして、金メダルにするっていうことなんだよ。
かれん
携帯電話に金が使われているの?
パパ
ごく少量だけどね。東京オリンピック・パラリンピックで使われる約5千個のメダルをすべて携帯電話から回収したリサイクル金属で製造するには、2千万台ほど集める必要があるらしいよ。
シーナ
多いのか少ないのかわからないけど、それだけの貴金属があるのに、これまでは捨てられていたの?
パパ
もちろん、これまでも回収・リサイクルはされていたよ。携帯電話などの電子機器には、金・銀・プラチナなどの貴金属の他に、レアメタルと呼ばれる希少金属が使われているんだ。電子機器には欠かせない材料なんだけど、近年はレアメタルの枯渇や価格高騰が危惧されていて、使用済みの電子機器の中に使われている希少金属が貴重な資源として期待されるようになってきた。特に日本は電子機器の生産量も消費量も多いから、潜在的な資源量は世界有数。自然の鉱山から採掘するのに対して、「都市鉱山」と呼ばれているんだ。
かれん
じゃあ、オリンピックのメダルも「都市鉱山」から採掘するってわけね!
パパ
そういうこと。循環型社会を構築する上でもとても大事な取り組みなんだけど、リサイクル処理するための技術的な課題に加えて、廃棄物やスクラップに対して資源であるという考えがまだまだ十分に浸透していないなど、課題も多かったんだよ。今回の取り組みを機に、より多くの人が貴重な資源なんだってことを理解してくれるようになるといいよね。
シーナ
なかなか画期的な取り組みなんだね!
パパ
実は、2016年のリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックのメダルも、一部にリサイクル金属が使われていたそうだよ。首にかけるリボンも再生素材が含まれていて、環境への配慮がアピールされたよ。今回の東京オリンピック・パラリンピックでは、さらにそれを推し進めて、リサイクル素材100%で作ったメダルにしようというわけだ。しかもそれを、家庭にある携帯電話などの電子機器を供出してもらい、みんなが目に見える形で大会に参加できる企画にしようというのがとても意義深い取り組みといえるんじゃないかな。
シーナ
へえ、知らなかったなあ。テレビの前で競技の応援をするだけじゃなくて、こういう形でも応援できるんだね!
かれん
パパは古い携帯電話、持ってないの?
パパ
3台くらいあるかな。毎日持ち歩いていたものだから、思い出もあって捨てられなかったりするんだよね。携帯電話以外にも自治体の窓口では小型電子機器を中心に回収ボックスを設けているらしいから、ちょっと探して、出しに行こうと思っているよ。
かれん
じゃあ、出しに行くときは、私もいっしょに連れて行ってね!
パパ
よし、みんなで行こう!

Question

シーナ
さて、それではここでクイズです。
日本の携帯電話の年間出荷台数は、どれくらいある?
  • ・3千万台超
  • ・3百万台くらい
  • ・1千万台弱
  • ・2百万台ほど

答えを見る

解説

シーナ
年間の出荷台数は、3千万台を超えているんだって。

内訳では、今やそのほとんどをスマホが占めていて、8割以上になっているらしいよ。
いずれにしても、毎年新しく出荷される携帯電話だけで目標の2千万台を超える計算になるから、全部リサイクルできれば、メダルの材料も十分集まることになるんだ。
皆さんもぜひ、新しい携帯電話を買ったら、古い携帯電話はリサイクルに回してくださいね!

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