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 みどり東京レターは、都内62市区町村が実施するイベントをわかりやすく紹介することを目的に、月に1回程度の更新を予定しています。ぜひご一読ください。

2019.03.18

第1号区立学校の環境学習をサポートする“まちの先生”たちとの出会いと交流の場をつくる――新宿区「新宿の環境学習応援団『まちの先生見本市!』」

会場内を巡る、新宿区長の吉住健一さんと、NPO法人新宿環境活動ネット代表理事の﨑田裕子さん。

会場内を巡る、新宿区長の吉住健一さんと、NPO法人新宿環境活動ネット代表理事の﨑田裕子さん。

イベント名称:新宿の環境学習応援団『まちの先生見本市!』外部リンク

日時:2019年1月26日(土) 10時~16時
会場:新宿区立花園小学校(東京都新宿区新宿1丁目22-1)
参加人数:773名
主催:新宿区・NPO法人新宿環境活動ネット

shiina

毎年1月末頃に開催しているよ!

新宿の環境学習応援団『まちの先生見本市!』とは

 新宿区の「まちの先生見本市!」は、まちの先生と呼ばれる、区民やNPO、事業者、行政などそれぞれの立場からバラエティに富んだ環境学習やエコ活動を実践している地域の環境専門家たちが一堂に会して、ブースで展示やワークショップなどのデモンストレーションを行うことで、知恵や経験の相互交流をめざす体験型イベントとして、2002年より毎年区立小学校を会場に開催しています。
 年に1回開催される「まちの先生見本市」ですが、その最大の特徴は、一日のイベントではないところにあると、区とともに事業を主催するNPO法人新宿環境活動ネット事務局長の飯田貴也さんが言います。
 「副題にある『新宿の環境学習応援団』が、このプロジェクトの全容を示すキーワードです。この日、会場には51の団体がブースを出展しましたが、これらの団体は、普段から学校の出前授業のゲストティーチャーとしてサポートしたり、区の環境学習拠点である新宿区立環境学習情報センターを中心に開催しているワークショップの講師を務めたり、地域イベントや学校行事にブース出展したりと区内の環境学習や環境活動をサポートしている、その道一筋の「まちの先生」たちの教育支援ネットワークなのです」
 当日、会場内にはSDGsの17のゴールに沿った分類によって、エネルギーやネイチャー、3R、ライフスタイルなど様々なアイデアを紹介する環境展示やワークショップが多数並びました。


新宿中央公園ビオトープの会:縄ない体験

新宿中央公園ビオトープの会:縄ない体験

 新宿区中央公園内にあるビオトープで活動している新宿中央公園ビオトープの会のブースでは、縄のない方を指導していました。


一般社団法人ディレクトフォース理科実験グループ:プラスチックの分別と繊維化実験

一般社団法人ディレクトフォース理科実験グループ:プラスチックの分別と繊維化実験

 一般社団法人ディレクトフォース理科実験グループの体験ブースでは、真水や塩分濃度の異なる塩水を使ったプラスチックの分別と繊維化の理科実験を実演していました。


群馬県沼田市:間伐材の「マイはし」づくり体験

群馬県沼田市:間伐材の「マイはし」づくり体験

 新宿区と地球環境保全協定を結んでいる群馬県沼田市のブースでは、間伐材を使った「マイはし」づくりを実施していました。


「SDGsシール」を集めるスタンプラリー企画

「SDGsシール」を集めるスタンプラリー企画

 各ブースを巡ると、企画内容に合わせた「SDGsシール」をもらえます。パンフレットのスタンプラリー欄に貼って5種類集めると、協賛団体から提供を受けた参加賞がもらえました。


毎年会場を変えて開催

 「まちの先生見本市!」の開催会場は、区内29の公立小学校を分けた5ブロックが持ち回りで担当しています。これによって、区内の小学生は6年間の在学期間中に必ず1回は自分の地域(ブロック)でこのイベントが開催されることになり、よい循環を生んでいると新宿区環境対策課環境計画係長の田中栄成さんは言います。
 今回の会場となった花園小学校では、前年度に会場校に決まってから、開催に向けて一年間かけて授業の中に環境の要素を入れるなど、環境学習の機運を盛り上げるきっかけにもなりました。まさに、一日のイベントがすべてではないことを象徴するエピソードです。

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本事業は、公益財団法人 東京都区市町村振興協会からの助成で実施しております。