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2017.10.04

かれん と シーナの『エコ質問箱』 質問20

質問20:都市のキラわれ者って、ホントに悪いのは誰なの?

かれん
キャー!!!
シーナ
どうしたの、かれん、大きな声を出して。
かれん
ほら、そこ! そこにGさんが…。
シーナ
ああ、ゴキブリ君か。
かれん
やだ~! 大きい! あのカサコソという動きが、やだー!! シーナ、やっつけてよ!
シーナ
そんな理不尽な。生きものにはやさしくしないと。
かれん
う~ん、そういわれると困るけど、生理的に受け付けないのよね。
シーナ
そうだ、今日はそんなかれんのために、スペシャル座談会を開催しようか。
かれん
どういうこと?
シーナ
スペシャルゲストのゴキ君とカラスさん、どうぞ!
かれん
え~!?
ゴキ君
こんにちは。ゴキブリのゴキです。今日はぼくたちのことをもっとよく知ってもらいたいと思ってきました。
カラスさん
おいおい、こんなやつらにバカ丁寧なあいさつをしやがるなあ。いつもスリッパで叩かれているんだろう。
かれん
……
シーナ
ゴキ君もカラスさんも、今日はようこそお越しくださいました。
カラスさん
あんたら人間は、私たちを嫌うけど、勝手な言い草だよね。だって、私たちにしてみたら、普通に暮らしているだけなのにさ。
かれん
でも、カラスさんって、ごみを漁ったりするじゃない。ごみが散乱して困るのよね。
カラスさん
私たちはもともと森のごみ掃除屋でもあるからね。生ごみは私たちにとってちょうどいいエサなのさ。
シーナ
そうそう、例えば、森の中の動物の死体なんかも、カラスさんたちがいるから分解されて、循環できるわけで、大事な役目を担っているんだよね。
ゴキ君
ぼくたちもその裾分けをもらっているだけなのに、見つかるとすぐに追い立てられるんですよね。
かれん
だって、ゴキブリさんって不衛生じゃない。汚いところから台所などに出てきて、病原菌をまき散らしているんじゃないの?
ゴキ君
ぼくたちだって、エサがないと生きていけないから、懸命に生きているだけなんですよ。
シーナ
ゴキ君たちの仲間は、もともと3億年前から熱帯や亜熱帯の森林で暮らしていたんだよね。人類に比べると100倍もの長い歴史がある大先輩なのに、ずいぶん虐げられているのをみると、ちょっとは敬う気持ちを持ってもいいんじゃないかと思うよね。
かれん
もう、シーナまで私のこといじめるのね。
シーナ
いじめるつもりはないんだけど、ぼくもどちらかというと人間よりも生きもの側に近い立場だからなあ。
カラスさん
私らカラスは、もともと森の中の高い木の上から地上のエサを拾って暮らしていたから、ビル群や街路樹で構成される都市の立体的構造は、“新たな森”として、とても暮らしやすいんだよ。しかも、ごみ袋っていうのかな、私らの好物がたくさん入った袋が毎朝たくさん集まったレストランもあるんだから、いうことはないよね。
ゴキ君
ぼくたちにとっても、床下や壁の中の暖かくてじめじめとした空間は、落ち葉に囲まれた森の中にも似た格好の暮らし場ですよ。食べかすなんかもたんまりあるので、エサに困ることもありませんよ。ムカデやダンゴムシやネズミなど、実は、同居人もたくさんいるんですよ。
かれん
そう思うと、私たち人間の暮らしが、ゴキブリさんやカラスさんたちを引き寄せたってことなのかもしれないわね。
でも、カラスさんって、大きいから、ちょっと怖いのよ。前に、お父さんもくちばしで突かれそうになったって言っていたわ。
カラスさん
それは子育て中の頃かな。私たちも特に春から夏にかけての子育て中は気が立っているから、近くを通るモノに対して目を光らせているのさ。そちらからちょっかい出してこない限り、襲うことはないさ。
そうそう、「敬う」といえば、私らは、昔は神の使いとして祀られていたこともあったんだよ。
かれん
知っているわ。3本足のカラスでしょ。八咫烏(やたがらす)っていうんですよね。
シーナ
サッカーの日本代表チームの胸のエンブレムにも、八咫烏の絵が描かれているよね。
童謡の『夕焼小焼』や『七つの子』などにもカラスさんが登場してくるから、昔から親しまれてきたんだろうね。
ゴキ君
うらやましいな。ぼくたちは嫌われるばかりで、そんな扱いを受けることはないからなあ。
カラスさん
そうかな。外国の仲間から聞いた話だと、君たちゴキブリをペットにする愛好家もたくさんいるそうだよ。案外ポピュラーなペットとして親しまれているらしいじゃないか。
シーナ
ぼくも聞いたことあるよ。ゴキ君とは種類が違うみたいだけど、何十匹・何百匹も飼っていて、かわいいって喜んでいるんだってね。
ゴキ君
へえ、そうなんだ。ぼくも外国に引っ越そうかな!!

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