【第21回】住民が進んで緑化に取り組みだす、都市緑化のツボ

甲斐 徹郎(かい てつろう)

写真1 店舗の表情が一変、奥行き22.5cmのグリーンファサード
写真2 使われなくなった駐車場をお隣同士で共有の庭に
写真3 緑に囲まれる家の連なりが形成する集落
(沖縄・備瀬)
写真4 緑がなくなった現代のまちなみ
(沖縄・市街地)

 第2ステップは、「相互触発」です。同じ通り沿いに住む住人を同じテーブルに集め、自分が自分のためにやってみたいことを、相互に出し合います。このプロセスによって、2つの気付きが生まれます。それは、「他の人も、自分と同じことをやりたがっている」ということと、「みんなが実践し始めたら、この通りは素敵になる」という気付きです。このプロセスを経ると、消極的だった人も促され始めます。それが「相互触発」です。