第27回 ⽔とみどりにかこまれ 地球にやさしく 未来につなぐまち ゼロカーボンシティ・中央区
東京には、人口密度の高い都心部から緑豊かな町村部、本土から海を隔てた島しょ部など異なる環境にある62の区市町村(23区、26市、5町、8村)があります。そんな東京62市区町村の各地域を実際に巡って(散歩して)、地域ごとの環境への取り組みを知り、感じるためのヒントとなるスポットをクイズ形式で紹介します。

中央区にやってきました。
中央区は、東京23区のほぼ中央に位置し、南は東京湾に臨み、東は隅田川を境に江東区と墨田区、西は旧汐留川と旧外堀を境に港区と千代田区、北は台東区に接しています。
大部分は江戸時代以降に埋め立てられたもので、起伏が非常に少ないことが特徴です。
区域の東西両端の最長距離は約3キロメートル、南北間は約5.5キロメートルで、面積は10.115平方キロメートルと小さい区です。
中央区で「エコ」を探して散歩してみましょう。
- りゆぽ~と
- ポイントGET
- 石川島公園
- ザウルス
JR京葉線と東京メトロ日比谷線が乗り入れる八丁堀駅から歩いて、小学校を改修した複合施設「京華スクエア」にやってきました。研修室や会議室を有料で貸し出してくれる場所のようですが、この日は、1階の展示会場に「りゆぽ~と」と書かれた看板があり、何かの譲渡会が行われるようです。
Q1 リユースを目的にクリーニング相当額で譲渡されているあるものとは?
1 スーツ
2 学校や幼稚園の標準服・園服
3 ペット(犬)の服
4 習字道具
正解と解説
正解 2 学校や幼稚園の標準服・園服
中央区では、卒業や成長に伴って着なくなった区立学校・幼稚園の標準服・園服を回収し、クリーニングや補修を行った上で、必要とする子どもの保護者にクリーニング等の実費相当額で譲渡する「中央区標準服等リユース事業」を実施しています。
愛称は「りゆぽ~と」です。リユースされる標準服等が、子ども達の間を渡っていく際に立ち寄る港(ポート)をイメージした愛称です。
中央区内にある対象幼稚園・小中学校が指定する園服・標準服が対象となり、一般に流通している品物は対象外です。

専用ウェブサイトはこちら
京華スクエアの3階に上がると「リサイクルハウスかざぐるま八丁堀」がありました。資源回収や不用品の交換などを行っているようですが、スマートフォンで二次元コードを読み取りポイントをもらっている方がいました。
Q2 獲得したポイントと交換できる商品はどれ?
1 節水シャワーヘッド
2 洗濯ばさみ
3 ペンギンのぬいぐるみ
4 ポケットティッシュ
正解と解説
正解 1 節水シャワーヘッド
このポイント制度は、「中央エコアクト」といい、二酸化炭素排出量削減のために区民が簡単な省エネ活動に取り組みながらポイントを貯め、ポイントに応じた商品や参加メリットを受けることができる制度です。
専用WEBサイトやアプリケーション(スマホアプリ)から簡単に取り組みをスタートすることができます。
照明の使用時間を1日1時間減らす、冷蔵庫にものを詰め込みすぎないようにするといった日常的な取り組みから、再エネ100%の電気に切り替えるなど、様々なアクションが対象となっています。
八丁堀駅から隅田川方面に歩き、空に向かってのびるケーブルが印象的な中央大橋を渡ると石川島公園にたどり着きました。穏やかな川面を眺めながら三角州を散歩でき、ゆったりとした時間が流れています。
Q3 石川島公園には広場がありますがその名称とは?
1 赤の広場
2 パリ広場
3 シャルル・ドゴール広場
4 トラファルガー広場
正解と解説
正解 2 パリ広場
石川島公園は佃地区の三角州にある南北に長い公園です。公園内の最も北側の御影石を敷き詰めた円形の場所にパリ広場があります。
隅田川とフランスのセーヌ川が「友好河川」であることにより、日仏の友好の証として1999年に整備されました。
桜や新緑の季節、夜景を眺めるにも絶景のスポットで、隅田川を挟んでスカイツリーと永代橋をきれいに見ることができます。
東京メトロ銀座線の京橋駅直結の東京スクエアガーデン6階、中央区立環境情報センター「エコノバ」にやってきました。出迎えてくれたのは、木製の恐竜4体です。精巧に作られており、その迫力に見入ってしまいます。
Q4 ユニークな名称がつけられた恐竜の名前とは?
1 ヒノキザウルス
2 スギザウルス
3 樹木ザウルス
4 間伐ザウルス
正解と解説
正解4 間伐ザウルス
中央区では、東京都西多摩郡檜原村にある「中央区の森」において森林保全活動を進めており、作業で出た間伐材を積極的に活用しています。行政区域を越えた広域的視点から地球温暖化防止に寄与する事業の一環です。
間伐ザウルスは、その「中央区の森」の間伐材から作られた恐竜です。環境情報センター「エコノバ」入口に仲良く並んでいます。
環境情報センターの内装やテーブル、本棚などの一部にも「中央区の森」の間伐材が使われています。