【第38回】街路樹をとおしたみどりのふれあい

多田 多恵子(ただ たえこ)

秋の彩りに染まる街路樹
街路樹は都市の貴重なみどりである。人々の忙しい日常に、四季の移ろいを感じさせてくれる。左側はイチョウ、右側はケヤキ。

サクラ並木とビヨウヤナギ
街路樹の下には、ツツジのなかまやアジサイ、ビヨウヤナギ、アベリア、トベラなど、きれいな花の咲く低木の植え込みがつきものだ。低い位置に花が咲くから、じっくりと観察できる。

サクラ(ソメイヨシノ)の葉の蜜腺をなめるアリ
サクラ類の若葉は蜜腺から甘い蜜を出す。アリがさっそくなめに来た。

プラタナスの葉柄と冬芽
葉が枯れて落ちるとはじめて、葉柄のキャップの中からとがった冬芽が現れる。

ケヤキの実のついた小枝
実つきの枝は、かならず枝ごと散る。そして枯葉を翼にして、風に舞う。

エンジュの実を食べるヒヨドリ
実は数珠状にくびれている。半ば乾きかけた実を、ヒヨドリは一節ずつ、ちぎって食べる。

エゴノキの花
里山の花木で、春には白い釣鐘状の花、夏から秋には緑白色の丸い実がかわいらしい。葉が丸められているのは、エゴツルクビオトシブミの揺りかご。

ナツツバキの花とマルハナバチ
おしべの房に顔を突っ込んでいるのは都市部にもよく見られるコマルハナバチ(雄)。体にたくさん花粉をつけて、花の受粉を助ける。