【第8回】小笠原諸島における固有種の保全活動

千葉 英幸(ちば ひでゆき)

 小笠原諸島は、平成23年6月に世界自然遺産に登録されました。先進国の首都で自然遺産が登録されたことは初めてです。登録の際に評価された内容は、小笠原諸島が大陸と一度も陸続きになったことのない島々で、多様な進化を遂げて多くの種に分化した生物から構成される独自の生態系を有することです。しかし、小笠原に生息・生育する多くの固有種は、強力な捕食者が存在しない環境下で独自の進化を遂げてきたこともあり、外来種に対しては極めて脆弱です。
 今回は、小笠原の特異な自然を保全するため、環境省等の行政や地元のNPO等が行っている外来種対策と固有種の保護活動について紹介します。

小笠原諸島弟島からの眺望(撮影 丸岡英生:JWRC)

外来種対策

野生化したヤギ(撮影 丸岡英生:JWRC)
捕獲されたウシガエル(撮影 JWRC)
捕獲されたブタ(撮影 千葉英幸:JWRC)

 そこで、私たちは、駆除する外来種の順番を考慮し、先にウシガエルを駆除してから、ブタ、ヤギの順に駆除を行いました。この手順により、効率的に駆除作業が進み、これらの外来種を弟島から根絶することができました。

固有トンボの保護活動

私たちができること

参考