【第13回】釜石市のスマートコミュニティ構想

佐々 隆裕(ささ たかひろ)

1.震災の状況

図3 片岸地区の用地の震災前と震災後の用地の状況 ※クリックで拡大表示します

2.復興計画について

3.スマートコニュニティについて

 スマートコミュニティとは、電力や交通、情報などの社会基盤を「統合的に管理しよう」「効率よく使おう」といった、新しいまちづくりの概念です。
 今回の震災での経験を新たなまちづくりの中に活かそう、そして災害に強い街をつくろう、というのが当市のスマートコミュニティに取り組む最大の理由でした。
 当市は、震災前から再生可能エネルギーの可能性を展望しており、水力発電所、揚水発電、さらには風力発電所が稼働し、新たな計画では木質バイオマス発電も計画しておりました。したがって、震災後の再生可能エネルギーとのベストミックスによるスマートコミュニティの計画は、全く一からのスタートではなく、既存の技術を活かしたまちづくりと言えます。
 しかしながら、スマートコミュニティと言っても、その範囲は多岐にわたることから、当面、当市としては電気エネルギーに特化した取り組みから始めることとしたところです。
 取り組みとしては、まずは防災拠点エリアでの独立電源によるエネルギーの確保、災害復興公営住宅への太陽光と蓄電池による再生可能エネルギーの導入、浸水地域には、発電設備を備えたコージェネレーションによるエネルギー独立型の企業の誘致等、実現可能な事業から実施していこうと考えております。
 中でも、浸水地域に誘致が決まった企業の展開は、植物工場やバイオマスボイラーの製造を柱としていることから、幅広い年齢層の雇用が期待されることや浸水地域の活用という点で、新たなまちづくりを図る上でモデルとなりうるものと期待しております。

4.目指すべき将来像