【第22回】世界で大流行のシェアバイクが、日本でうまく導入される条件とは

小林 成基(こばやし しげき)

 化石エネルギー価格の高騰、超高齢化社会・経済低成長時代にふさわしいライフスタイルの拡がり、環境・健康への強い志向、そして自分の脚力だけで風を感じるさわやかさを覚えてしまった人たちの増加で、世界に自転車ブームが到来しています。長い間、いかにしてクルマを早くスムーズに走らせるかに努力を傾注してきた為政者たちは、新しいライフスタイルを求める一部の市民の声に耳を傾け、そのニーズにいち早く応えようとさまざまなチャレンジを行い、多くの失敗を繰り返しつつ、忘れられていた自転車の使い方を学び直しています。なかでもシェアバイクは、都市における新たな公共交通機関として認められつつある古くて新しいシステムです。この稿では、シェアバイク・システムが、わが国でなかなかうまくいかない理由を考え、どのようにすれば成功させられるかについて私なりの提案を申し上げたいと思います。

1 シェアバイクの定義と歴史

2 認証システムの登場

お隣の台湾でも「YouBike」というシェアシステムが始まった。(写真提供:森井直子)

3 量・資金・規制の壁

4 総合的な観点からの評価を

石川県金沢市の「まちのり」は拠点が建物の裏の方に置かれていて見つけにくいが、徐々に浸透しつつある。