【第25回】都市における水辺環境の保全と管理を考える

小倉 紀雄(おぐら のりお)

 かつて東京では網の目のように水路が張り巡らされていました。都市における水路は田を潤し、生き物の生息の場や子どもたちの遊びの場として、またヒートアイランド現象を緩和するなど多くの機能を持っていました。しかし、都市化とともに水源となる湧水の減少や埋立・暗渠(あんきょ)化などにより、まちなかを流れる水路は減少してしまいました。都市を潤す水辺環境の保全と管理がこれからの大きな課題です。これらについて考えてみましょう。

1 かつての水辺環境は

【図1】葛飾北斎「隠田の水車(おんでんのすいしゃ)」(出典: ウィキメディア・コモンズ)
【図2】春の小川の舞台となった河骨川周辺の風景(提供:渋谷区白根記念郷土文化館)
【図3】道路として利用されている河道跡(都市水路検討会資料、2005年)

2 市民と行政の協働による水辺環境の保全と修復の実施

表1:3つの原則・7つのルール(みずとみどり研究会、1994年)
3つの原則7つのルール
Ⅰ 自由な発言1)参加者の見解は、所属団体の公的見解としない
2)特定個人・団体のつるしあげは行わない
Ⅱ 徹底した議論3)議論はフェアプレイの精神で行う
4)議論を進めるに当たっては、実証的なデータを尊重する
Ⅲ 合意の形成5)問題の所在を明確にしたうえで、合意をめざす
6)現在係争中の問題は、客観的な立場で事例として取り扱う
7)プログラムづくりに当たっては、長期的に取り扱うものおよび短期的に取り扱うものを区分し、実現可能な提言を目指す

3 身近な水環境の全国一斉調査の推進

【図4】浅川流域水質マップ(浅川流域市民フォーラム、2013年)

4 日野市における水辺環境の保全と修復の事例

5 これからの都市における水辺環境を考える