【第37回】全長420キロに及ぶサイクリングロードを持つ先進自転車都市:ドイツ、フライブルグ市

 フライブルグ市(人口約22万人、面積150㎞)はドイツ南西部に位置し、西にライン河、東にシュヴァルツヴァルト(黒い森)を抱える自然豊かな都市です。今でこそ環境首都として名高いフライブルグ市ですが、60年代にはマイカーの増大により市内中心部では交通渋滞や騒音、また大気汚染や酸性雨による樹木の枯死などが深刻化し、70年代には近郊での原発計画への反対運動が起こるなど、様々な環境問題に悩まされていました。さまざまな環境への取り組みはこれらを背景に始まったのです。

 「環境首都フライブルク」とよく紹介されるのは、ドイツで1989~1998年にかけて開催された「自然・環境保護の連邦首都」を選出するコンテストに、1992年に最高点を獲得し、「環境首都」として表彰されたことに由来しています。その後20年以上が経った今でも続くフライブルグ市の挑戦を紹介します。

快適な自転車専用道 フライブルグ市HP

 このために以下のような施策が計画には盛り込まれています。
 ・快適性:サイクリングロードの更なる延伸、各種標識の設置。また路面の改善や冬場の除雪や屋根付き駐輪場の整備により、冬場の走行快適性を高める。新たに専用道を設ける際には、土壌や生態系など自然環境にも配慮する。
 ・安全性:より良いサイクリングロードや標識の設置により、自転車の年間事故数を半減する。

工事中の自転車専用道路「優先ルート」
フライブルグ市HP