【第41回】次世代を担う子供たちへの「参加」型環境教育:スウェーデン、ヘルシンボリ市

学年テーマ内容
1年生安全日常生活に不可欠な電気と交通に潜む危険性を考える。
2年生成長植物の成長について学ぶなかで、なぜ自分たちの生活に植物が必要なのかなどを考える。
3年生生ゴミゴミの再利用や再循環について学び、ゴミをどう減らすことができるか等を考える。
4年生子どもたちの森木を実際に植えるなどの作業を通して、森のなかのすべての生物がどのように関係しあっているか、どのような働きを担っているかを学ぶ。
5年生重要な水水循環と水の重要性を学び、水とどのように関わるべきかを考える。
6年生賢明な移動公共交通機関について学び、公共交通機関を使うことが環境にとってなぜ賢明な選択になるのかを、エネルギーの視点からも理解する。
7年生新鮮な空気大気汚染の問題だけではなく、様々な交通機関と大気との関係も理解する。
8年生食料廃棄物食品の廃棄物がどのように収集され、それがどうすれば新たな資源(エネルギー資源など)として活用され得るのかを学ぶ。

 このように、ヘルシンボリの子どもたちの多くは、5歳から高校を卒業するまでの長きにわたって、少なくとも年に一回は環境ワークショップ「ミルヨーベルクスタデン」に参加することで、環境への理解を深め、環境問題について考え、現代の生活様式を問い直すこと、日常生活のなかで自分たちの行動を常に環境との関連性において深く考察するようになることが期待されています。