【第59回】エネルギー消費正味ゼロの図書館:ヴァレンヌ市、ケベック州、カナダ

カナダ、ケベック州のヴァレンヌ市(地図:Google mapから)

図書館建替えで目指したこと

統合デザインプロセス

  1. 建物のレイアウトと形状:建築物とその周辺に限った微気候(microclimate)を最適化し、バイオクリマティックの効果を最大限に生かすための建物のレイアウト。
  2. 環境システム:自然の採光や風を活かすパッシブシステム、再生可能エネルギーなどのアクティブシステムを併用するシステム。
  3. 物質:採用する環境システムと調和する建築資材。
快適性:建築環境を緩和する機能、視覚・聴覚・嗅覚などにとっての快適性、適応しやすさなど。
健康:室内空気の質の向上、換気や通風による室内大気の循環、化学物質利用の削減、自然光のとり入れ、騒音の低減など。
環境:再生不可能な化石エネルギーを用いたエネルギーの不採用、製品のライフサイクル評価、飲料水の供給、雑排水や汚水の処理、土壌・大気・水質の汚染への配慮、建設現場の騒音低減措置など。
図書館全景(ヴァレンヌ市HPに掲載されているGoogle street view 2015年7月撮影)
採光に配慮した大きな窓(ヴァレンヌ市HPに掲載されているGoogle street view 2016年6月撮影)

環境志向型デザイン

統合デザインプロセス(IDP)によって、図書館にはエネルギー消費を減らす環境志向型のバイオクリマティックデザインやパッシブシステムを取り入れた各種技術、工夫が採用されました。市のホームページでは、それらを以下のように紹介しています。

注釈

Info

参考