【第64回】「仮想発電所」構想始動!公民連携で展開します(横浜市)

岡崎 修司(おかざき しゅうじ)

横浜スマートシティプロジェクト―「実証」から「実装」へ

【図1:YSCPの全体像】

 2015年度からは、新たな公民連携組織である横浜スマートビジネス協議会(YSBA)を設立し、YSCP「実証」で培った技術やノウハウを活かした「実装」の取組がスタートしました。参画企業と連携しながら技術・システムの国内外への展開を進めるとともに、環境性のみならず防災性・経済性にも優れたエネルギー循環都市を目指しています。
 YSCP「実装」の取組の1つとして、2016年7月から公民連携による「スマートレジリエンス・バーチャルパワープラント構築事業」を推進しています。

バーチャルパワープラント構築事業について

 ■ 事業概要
【図2:VPPの考え方】
 ■ 公民連携の力で
【図3:3者の役割分担】
【図4:プロジェクトの仕組み】
 ■ 2016年度の取り組み
【図5:蓄電池設置イメージ】

 今回の蓄電池設備による電力は比較的小容量のため、実証事業では、蓄電池から放電された電気は送電網に流さず(逆潮流は行わずに)、各小中学校が利用します。それによって、電力の需給ひっ迫時等において送電網から小中学校に供給する電力量の抑制につなげます。
 また、防災用電源として、今回の実証事業では、非常時に情報をやり取りする防災無線の充電等に使用します。蓄電容量は、大災害時に電力が復旧するまでに要する日数である4日間程度の電力供給を目安にしています。

今後の展望

注釈

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