第13回 水と緑と人情が輝くまち・葛飾区

 JR常磐線の金町を出て、葛飾にいじゅくみらい公園にやってきました。元々製紙工場があった場所につくられた公園で、高層住宅や大学が併設されています。

 葛飾にいじゅくみらい公園にはかつて、三菱製紙所中川工場があり、実際に使用されていた、パルプ製造のための蒸釜(むしがま)が現在はモニュメントとして、飾られています。内径は4.27mあり、近づくと見上げるほどの大きさです。

赤錆色の球体は「地球釜」と呼ばれ、昭和20年~21年に設置され、その後約60年間、稼働し続けました。釜の中に、損紙(印刷・製本で生じた、使用に堪えない紙)と水を入れ、毎分1回転の速度で回転させながら蒸気を注入して蒸し、紙の繊維を解きほぐして再生原料として使用しました。

現在では、この地域において製紙産業は姿を消してしまいましたが、この地球釜は、製紙業の足跡を残す貴重な近代遺産となっています。

歴史を感じさせる大迫力の地球釜