第15回 オール新宿で取り組む「ゼロカーボンシティ新宿」・新宿区
東京には、人口密度の高い都心部から緑豊かな町村部、本土から海を隔てた島しょ部など異なる環境にある62の区市町村(23区、26市、5町、8村)があります。そんな東京62市区町村の各地域を実際に巡って(散歩して)、地域ごとの環境への取り組みを知り、感じるためのヒントとなるスポットをクイズ形式で紹介します。

新宿区にやってきました。
新宿区は東京23区のほぼ中央に位置し、千代田・港・文京・豊島・中野・渋谷の各区にそれぞれ隣接しています。
地形は台地と低地からなり、豊島台地、淀橋台地、下町低地に分けられます。
旧四谷・牛込・淀橋の3区が統合し、新宿区として発足しましたが、この名称は歴史的な由来のほか、新宿御苑や新宿駅が全国的にも有名であり、普遍的であるとして採用されました。
そんな新宿区の街で「エコ」を探して散歩してみましょう。
- 浄水場の跡地
- 環境教育応援プロジェクト
- コンクリートジャングルのオアシス
- 3Rの推進拠点
大江戸線の都庁前駅から地上に出てくると、新宿中央公園でフリーマーケットが開催されていました。とてもにぎやかな中を歩いていると、雑踏に紛れて水の音も聞こえてきました。
Q1 フリーマーケットが開催されるファンモアタイムひろば(水の広場)にある滝の名前とは??
1 新宿イグアスの滝
2 新宿オシンコシンの滝
3 新宿ナイアガラの滝
4 新宿養老乃瀧
正解と解説
正解 3 新宿ナイアガラの滝
新宿中央公園のほぼ中央、ファンモアタイムひろば(水の広場)に面するのが「新宿ナイアガラの滝」です。
落差5メートル、幅38メートルという横幅のある滝で、近くまでいくと水しぶきも飛んでくるほど迫力があります。
公園や高層ビル街一帯は元々、東京都水道局が管理する淀橋浄水場(玉川上水から引水、昭和40年3月31日廃止)の跡地であり、水が豊富なイメージを想起させる滝がモニュメントとして活かされました。
「新宿ナイアガラの滝」の裏手には「新宿白糸の滝」もあり、どちらも記念写真の撮影スポットになっています。

新宿中央公園内を散策して、新宿区立環境学習情報センター「エコギャラリー新宿」にやってきました。ここでは、様々な体験型プログラムを企画しているようです。
Q2 「みどりの小道」という環境教育応援プロジェクトでは何をする?
1 花や樹木を植える
2 身近な虫を捕まえて観察する
3 環境に関する日記を書く
4 街路樹の本数を数えて観察する
正解と解説
正解 3 環境に関する日記を書く
「みどりの小道」環境日記は、小学生たちが環境問題に関する日記を書くことをきっかけに、日頃から身近な地球環境を考え、身のまわりで何ができるか、みんなで話し合うことを目的として、1999年にスタートしました。
(一財)グリーンクロスジャパンが協力し、環境日記を発行・配布しています。
ガイドブックと日記帳がセットで、ガイドブックには、最新の環境問題を含め、SDGsや応援団の環境の取り組み等、小学生が考える上で大切にしてほしいことが明記されています。
日記を書き続ける励みになるよう、毎年、環境日記コンテスト(8週間明記した日記が対象)も開催しています。

高田馬場駅に移動して、駅前広場から北に歩いていくと、川が見えてきました。昭和歌謡に歌われていることで有名な神田川です。
Q3 期間限定で川に入ることができる神田川親水テラスで毎年夏に楽しめることとは?
1 生き物観察
2 灯篭流し
3 風鈴まつり
4 ビアガーデン
正解と解説
正解 1 生き物観察
神田川親水テラスでは毎年夏、神田川に親しんでもらうため、普段入ることができない、水辺を開放しており、毎年1,000人以上の区民に利用されています。近くには戸塚地域センターがあり、施設内の「神田川ふれあいコーナー」で神田川に生息する生き物や歴史を学ぶこともできます。
新宿区の外周を取り巻く神田川は、かつて生活排水等によって川の水質が汚染され、生き物が住めない川と言われていましたが、下水道の整備や水質改善により、平成4年にアユの遡上が確認されるほど、水がきれいな川になりました。
例年6月頃に実施する生き物実態調査では、これまでにアユやウキゴリ、オイカワなど20種類以上の生き物の生息が確認されています。その他、環境学習の場としても活用しています。


高田馬場駅前広場の反対側、西口方面に歩いていくと、新宿リサイクルセンターに辿り着きました。
Q4 新宿リサイクルセンターでは、衣類や日用品などご家庭で不要になったものを販売していますが、そのお店の名前とは?
1 リユース倶楽部
2 もいちど倶楽部
3 エコ倶楽部
4 一期一会倶楽部
正解と解説
正解 2 もいちど倶楽部
リユースショップ「もいちど倶楽部」では、家庭で眠っている衣類や日用品を預かって販売しています。
対象は家庭で不要になった日用品に限り、食料品や貴金属、電化製品などは対象外です。
同センターでは、定期的にフリーマーケットやフードドライブを開催するほか、日用品の修理や出前講座も受け付けています。
