第25回 いつまでも安心して住み働き続けられる強く魅力あるまち・千代田区
東京には、人口密度の高い都心部から緑豊かな町村部、本土から海を隔てた島しょ部など異なる環境にある62の区市町村(23区、26市、5町、8村)があります。そんな東京62市区町村の各地域を実際に巡って(散歩して)、地域ごとの環境への取り組みを知り、感じるためのヒントとなるスポットをクイズ形式で紹介します。

千代田区にやってきました。
千代田区は、東京都23区のほぼ中心に位置し、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区に接しています。
明治11(1878)年に麹町区と神田区が設置され、昭和22(1947)年に両区が合併し、千代田区が誕生しました。なお、「千代田区」という名は江戸城の別名「千代田城」にちなんだものです。
通勤・通学者が非常に多く、令和2(2020)年の国勢調査では昼間人口は90万人を超え、昼夜間人口の比率は十数倍と全国でも群を抜いています。
江戸時代から政治・経済・文化の中心として歴史を刻んできた、千代田区の街で「エコ」を探して散歩してみましょう。
- 〇〇の日
- バケツの秘密
- 長く使おう
- 公園で観察
早朝、街中を歩いていると、側溝や植え込みにタバコの吸い殻やペットボトルがポイ捨てされているのを目にしました。
Q1 千代田区が街中のごみを減らすために取り組んでいるイベントは何?
1 千代田区ごみアートの日
2 千代田区一斉清掃の日
3 千代田区ごみゼロポイントの日
4 千代田区ごみ捨て禁止の日
正解と解説
正解 2 千代田区一斉清掃の日
千代田区は、毎年6月6日と11月6日(当日が土曜日・日曜日の場合は、翌開庁日)を「千代田区一斉清掃の日」と定め、区民・企業や学校・各団体が一体となって、清掃活動や環境美化に関する啓発活動を行っています。
清掃用具(トング)の貸し出しや、たすきの配布も行っており、気持ちよく清掃活動に参加できるようにしています。
令和6年度秋の「千代田区一斉清掃の日」では、区内の学校や事業所、町会など460団体7,773人が参加し、盛り上がりを見せています。

千代田区役所にやってきました。皇居外苑のお濠がすぐそばにあり、ビルと自然が隣り合った場所です。暑いなか、区役所入口から数個のバケツを持って出てくる人たちがいました。
Q2 区役所がバケツを貸し出している理由はなに?
1 生き物調査のため
2 皇居のお濠の清掃のため
3 打ち水のため
4 納涼まつりでバケツプリンをつくるため
千代田区内神田にあるリサイクルセンター鎌倉橋にやってきました。外階段を下りて地下の入り口から中に入ると、洋服や靴のほか、本や雑貨がずらりと並び、それぞれにピンク・青・黄色の手書きの値札がついています。お手頃価格の理由は、すべてリユース品だからのようです。
Q3 リサイクルセンター鎌倉橋では、ボランティアによってあることが行われています。それは何でしょう?
1 包丁とぎ
2 金継ぎ
3 おもちゃの修理
4 迷子の猫探し
正解と解説
正解 1 包丁とぎ
ボランティアのご協力により、毎月第3土曜日(1月・6月・8月は実施しません)にスポット企画として「包丁とぎ」が行われています。
受付時間は、12時45分~午後3時、1本300円、1人2本まで受け付けています。
誰でも購入できるリサイクルショップでは、家庭で使われていない雑貨・衣類だけでなく、修理済み家具なども販売されています。毎月1日は新しい品の展示に切り替わるため、購入点数の上限があるほどの人気ぶりです。
家庭で使われていない雑貨・衣類などを出品できるのは、18歳以上の千代田区在住・在勤・在学者に限られます。
夕暮れどきに日比谷公園を歩いていると、木の近くに大人と子どもが集まって、じっと何かを見つめていました。時折、一か所を指さしながら、ひそひそ声で言葉を交わしています。
Q4 日比谷公園で観察しているものとは?
1 カエルの産卵
2 モズの早贄(はやにえ)
3 カブトムシの相撲
4 セミの羽化
正解と解説
正解4 セミの羽化
千代田区では、区内在住・在学の小学生を対象に、「セミ羽化観察会」を実施しています。セミの生態や羽化の観察のポイントなどの講義を受け、実際に日比谷公園でセミの羽化を観察します。
参加者からは「めったに見られないので、びっくりした」「セミの羽化が夜にたくさん見ることができるとは思わなかった」など、都市部ではあまりできない体験に新鮮な感想が寄せられています。
