第31回 みんなで創る環境にやさしい持続可能な「すみだ」・墨田区
東京には、人口密度の高い都心部から緑豊かな町村部、本土から海を隔てた島しょ部など異なる環境にある62の区市町村(23区、26市、5町、8村)があります。そんな東京62市区町村の各地域を実際に巡って(散歩して)、地域ごとの環境への取り組みを知り、感じるためのヒントとなるスポットをクイズ形式で紹介します。

墨田区にやってきました。
墨田区は、東京都の東部、江東デルタ地帯の一部をなしています。西は隅田川、北は荒川、東は旧中川に接し、 面積は、13.75km2 と、東京都23区中17番目の広さです。
区の形は、南北が約6kmとやや長く、東西は約5kmです。区の輪郭は河川によって形づくられ、区の周囲約20kmのうち、17kmが河川となっています。
旧利根川水系と荒川水系の河口のデルタ地帯に発達した土地であり起伏のほとんどない平坦な地形です。
東京スカイツリーや両国国技館など観光地としても発展する墨田区で「エコ」を探して散歩してみましょう。
- 知られざる国技館
- 生きものが棲むエリア
- 緑と花の移ろい
- 江戸東京野菜
JR総武線両国駅の西口から徒歩2分、両国国技館にやってきました。力士の名前などが書かれたカラフルな「相撲のぼり旗」が出迎えてくれます。
Q1 両国国技館の建物が、大屋根を活かして導入しているシステムとは?
1 太陽光発電パネル
2 夜間イルミネーション
3 雨水利用
4 全自動開閉システム
正解と解説
正解 3 雨水利用
台東区にあった蔵前国技館が両国国技館に移転する際、墨田区が日本相撲協会に洪水防止と水資源の有効活用のために雨水利用の導入を申し入れました。1981年頃、墨田区の錦糸町や両国地区などでは「都市型洪水」にたびたび悩まされていたためです。
1984年に完成した両国国技館には日本初の本格的な雨水タンクが備えられました。トイレの流し水や冷却塔の補給水等に、貯めた雨水を活用しています。
スカイツリーの南側から錦糸町まで、1.8kmに渡って延びている、大横川(おおよこかわ)親水公園にやってきました。魚つりや水遊びができるゾーンがあり、親子連れや散策に訪れている人がたくさんいます。
Q2 ある生き物がたくさん見られるように整備したエリアを何という?
1 バッタガーデン
2 ホタルガーデン
3 トンボガーデン
4 バタフライガーデン
正解と解説
正解 4 バタフライガーデン
大横川親水公園(花紅葉ゾーン)万華池の側に蝶のためのビオトープ「バタフライガーデン」を整備しています。
蝶の幼虫が食べるための「食草」と蝶が蜜を吸うための「蜜源」となる植物を植えています。
バタフライガーデンは、自然環境に興味を持つ中学生以上の墨田区民等で構成する「すみだ自然環境サポーター」が維持管理を行っています。
東武鉄道亀戸線の小村井駅から徒歩約7分、緑と花の学習園にやってきました。園内には、色とりどりの花が咲く花壇、四季の移ろいを感じられる木々があり、潤いとやすらぎを与えてくれます。
Q3 緑と花の学習園の植物は何種類?
1 150種類
2 250種類
3 350種類
4 450種類
正解と解説
正解 3 350種類
緑と花の学習園の園内には、約350種類の植物が植栽されています。毎週土曜日に樹木医やグリーンアドバイザーに緑化相談できるのが特徴です。
花の植え替えや緑のカーテンづくりなどの講習会、生きもの観察会など、春と秋を中心に年30回以上、イベントを開催しています。
緑と花の学習園を活動拠点に、地域に緑や花を増やす緑化ボランティア「緑と花のサポーター」が活動しています。
東武スカイツリーライン堀切駅にやってきました。線路沿いに10分ほど南に歩を進め、右手の路地に入ると、区画された畑がありました。「たもんじ交流農園」と看板があり、墨田区で初めての市民緑地のようです。
Q4 たもんじ交流農園の開設のきっかけとなった江戸東京野菜とは?
1 ごせき晩生小松菜
2 寺島ナス
3 内藤トウガラシ
4 治助イモ
正解と解説
正解 2 寺島ナス
墨田区東向島はかつて地名を寺島といい、江戸の人々に新鮮な野菜を供給する農村でした。
しかし、関東大震災により、農地は被災者の住宅用地に変わり、地元名産の「寺島ナス」も栽培する人がいなくなっていました。
2009年、寺島ナスの復活の機運をきっかけに、市民が主体的に資金確保や土地探しに奔走し、畑ゼロの墨田区で農園の開設プロジェクトが進みました。
農園は200坪の元駐車場で、地主の多聞寺のご厚意により無償で借り受け、墨田区の助成事業の活用と無償ボランティアの力で、2020年3月に「たもんじ交流農園」が完成しました。






