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 みどり東京レターは、都内62市区町村が実施するイベントをわかりやすく紹介することを目的に、月に1回程度の更新を予定しています。ぜひご一読ください。

2023.09.11

第42号川に触れて自然を体感しよう――清瀬市「きよせの環境・川まつり」

きよせの環境・川まつりが行われた清瀬市台田運動公園橫の柳瀬川河川区域。子どもたちは救命胴衣を着けて川に入り、自然に流れる水の感触を楽しみました。


清瀬市「きよせの環境・川まつり」

開催日時
令和5年7月22日(土) 9:00~14:00
会  場
台田運動公園および柳瀬川河川区域(清瀬市下宿一丁目)
主  催
きよせの環境・川まつり実行委員会
協  力
清瀬市/(株)モリタ/(有)丸松産業/津島直人/東京都立東久留米特別支援学校 流通加工サービスコース/NPO法人きよせラボ

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柳瀬川は水が澄んだきれいな川だよ。

「環境保全の主役は私たち」をコンセプトに

 関東地方の梅雨が明けた7月22日、清瀬市の台田団地の隣の台田運動公園と柳瀬川河川区域で、きよせの環境・川まつりが開催されました。このイベントは「環境保全の主役は私たち」をコンセプトに、来て・見て・体験することを通して、身のまわりの環境をより深く理解し、守りながら次世代に引きついでいくことを目的としています。
 台田運動公園の桜並木の下で出展する各団体の出展ブースでは、身近な生き物を展示する清瀬の自然を守る会をはじめ、佐渡のトキの保護やプラスチックごみの削減などさまざまなテーマのブースが並びました。また、飲食コーナーやクイズ、スタンプラリー、ちょっと変わったところでは川柳コンテストなども開催され、来場者を楽しませていました。

桜並木の下に、さまざまな出展ブースや飲食コーナーが並び、来場者で賑わっていました。

オール東京62市区町村共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」でもブースを出展しました。東京都の主な川をマップにしたワークシートなどによって、流域のつながりやさまざまな環境の取り組みを紹介しました。

魚網のリサイクルを提案する企業のブースでは、廃棄された魚網から繊維を作り、レインウエアに再生する過程が紹介されていました。

並木のサクラを使って、木のはたらきを紹介。この木1本で年間936.1kg のCO2を吸収すること、それは2.6人が1年間に吐き出すCO2の量に相当することが書いてありました。

川の自然をもっと身近に

 柳瀬川河川区域では、川の中に入っての川遊びも実施されました。小学4〜6年生を対象にした川の生き物観察、小学生以上の子どもたちを対象にした川遊びや川渡り、ウォーターバルーン、佐渡から参加したたらい舟など、川に触れ、流れる水を体感するための仕掛けがいろいろと準備されていました。いつもは川に近づかないようしているという子どもたちも、この日は川で水遊びができるとあって、大いに楽しんでいる様子でした。昼食後は、思い思いに自作したいかだを川に浮かべ、来場者が気に入ったいかだに投票する「いかだコンテスト」が行われ、川岸は笑いと拍手に包まれました。
 近年の都会生活では川面に近づく機会も減って、川は遠い存在になりがちです。しかし、水の流れの速さや強さ、冷たさや心地よさを体感したり、水中に暮らす生き物の存在を知ったりするには実際に川に入ることも大切です。水遊びの楽しさと同時に、流れの強さに危険を感じることも、子どもたちにとって貴重な体験になります。こうした経験が川と生き物や人とのつながりを考え、地元の自然を守る心を育んでくれることを期待します。

川の中で生き物を観察。網を使って川の中の生物を捕獲し、どんな生き物が暮らしているかを調べました。エビの仲間や小さな魚、トンボの幼虫のヤゴなどが網に入り、子どもたちも興味津々でした。

川遊びでは、竹で作った水鉄砲が大活躍。子どもたちは水の冷たさに驚いたようですが、梅雨明けの強い日差しの下で存分に楽しんでいました。

大人気のウォーターバルーン(奥)と、新潟県佐渡島のたらい舟(手前)。子どもたちの歓声が川面に響いていました。たらい舟に乗った子どもたちからは「舟がちょっと傾いたりするのが面白かった」という感想も聞かれました。

午後、最後に行われた「いかだコンテスト」では、思い思いに工夫を凝らしたいかだが並び、子どもたちのデモンストレーションに拍手が送られました

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