かれん と シーナの『エコ質問箱』質問05
2016.06.24
羽村市を走る、かわいいハートがチャームポイントのバスについて教えて!

今日は、シーナといっしょに、羽村市の親戚のおじさんの家に遊びに来ています。

のどかな田園地帯だよね。6月の今頃は、ちょうど田植えが始まっている時期だね。おじさんたちも忙しそう。

ここの田んぼは、秋の収穫期まではお米づくりをしているんだけど、その他の季節は裏作にチューリップを植えているの。1ヶ月ほど前までは、チューリップが田んぼ一面に咲いていたのよ。春先にはチューリップまつりが開かれて、私も何年か前に見に来たけど、カラフルなチューリップが本当にきれいだったわ。

ふ~ん、でもチューリップは食べられないよね。
ぼくは“花より団子”派だな。

まあ、シーナったら…。じゃあ今度は、お花見のときに来る? おばさんがお団子をいっぱい作ってくれるからね。

うん、行く行く! 来年はお花見の時期に来ようよ!


ところで、シーナは、駅から乗ってきたバス、気が付いた?

え? なに? そんな特別なバスだったの?

ほら、かわいいマークが付いた小さなバスだったじゃない?

そうだったっけ?

さっきいっしょに乗っていたのに…。まあ、シーナは妖精だからね。
こんなマークのバスよ。「はむらん」という名前のバスだけど、車体の横についているマーク、なんだかわかる?


にっこり笑っているよね? わかった! 羽村市のゆるキャラだ!

残念でした! 羽村市の公式キャラクターは「はむりん」で~す。きれいでおいしい羽村市の水のしずくの形をした頭に、東京都の天然記念物に指定されている大ケヤキを体にあしらったかわいい女の子よ。


じゃあ、あのバスのマークはなんなの?

あのマーク、実は電気のコンセント。ハートがにっこりのスマイルで、環境にやさしいというイメージのデザインにしたそうよ。

へえ、なんで電気のコンセントなの?

あのバス、乗車中、静かだったでしょう。
電気で動く、電気自動車のバスなのよ。

ホントだ! よく見たら「でんきバス」って書いてある。そういえば、揺れも少なくて、乗り心地はサイコーだったなあ。
電気自動車のバスが走っているなんて、なかなか先進的なんだね。

「電気バスはむらん」は、市役所の屋根にある太陽光パネルで発電した電気を使って走っているんだって。路線バスに小型電気自動車が走るのは全国初の取り組みなのよ。

これこそ、エネルギーの地産地消というわけだ。すごいな~。CO2の排出量も減らせるね。

そうなの。電気自動車はガソリン車などと違って、走るときに排気ガスやCO2を出さないの。だけど、発電するときにガソリンなど化石燃料を使っていたらCO2が排出されてしまうわよね。
はむらんは、発電するときにもCO2を排出しないから、とてもエコなのよ。しかも、はむらんが使ったあとに、残った電気は、市役所の照明などに使っているそうよ。

へえ、ぜんぜんエネルギーのムダがない仕組みなんだね。

太陽光発電に取り組んでいるところはたくさんあるけれど、これから都市の中で、より活用していこうと考えるなら、はむらんのこの仕組みはとても効果的といえるんじゃないかしら。

とてもいい取り組みだから、これからもっと増えていくといいね。
Question

さて、それではここで質問です。
羽村市のこの取り組みは、「AZEMSプロジェクト」と名付けられていますが、この「AZEMS」が何を意味しているか、わかりますか?
次の中から選んでみてください。
A1 畦道を走る「あぜみち交通」のこと
A2 ギリシャ神話の太陽神の名前
A3 「CO2排出量ゼロの交通システム」を意味する

解説

答えは、A3だよ。
「CO2排出量ゼロの交通システム」を意味する英語、"All Zero Emission Mobile System"の頭文字を組み合わせた造語なんだって。
詳しくは、羽村市のページ、
をみるとよくわかるよ!