東日本大震災以降、地域全体としていかにエネルギーを抑制し、需給をバランス良く制御するかが重要な課題となっています。オール東京62市区町村共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」では、基礎自治体が担う役割を模索するため、東京62市区町村における「スマートコミュニティ」の実現可能性の調査・研究を行いました。

 本研究では、62市区町村の連携構築を推進し、スマートコミュニティ及び持続可能な社会の実現に資することを目的としています。このために、参加自治体の地域特性に応じた調査・研究のほか、各市区町村の施策・事業立案の支援を行うとともに、これらの施策立案過程を市区町村間で共有し、波及効果のある実践的研究としました。

再生可能エネルギーとスマートコミュニティ研究会の実施期間

スマートコミュニティを推進していくためには、機器やシステムの開発などの提供側の取り組みだけでなく、利用者側のニーズや持続性・継続性を加味したビジネスモデルの構築等が必要です。本研究会では東京62市区町村 を対象とし、スマートコミュニティに関する施策化や事業化をするための取組みを、平成24年度から平成26年度までの3年間に渡り実施しました。

(1)研究会の概要
東京62市区町村が、スマートコミュニティに関する具体的な施策案を検討するとともに、他自治体との交流・連携を図るための重要な場を提供することを目的に「再生可能エネルギーとスマートコミュニティ研究会」を計5回開催しました。

(4)参加自治体
中央区、港区、新宿区、文京区、墨田区、江東区、大田区、荒川区、板橋区、足立区、葛飾区、江戸川区、武蔵野市、三鷹市、昭島市、調布市、小平市、日野市、国立市、稲城市

開催概要

日時

平成25年2月13日(水) 9:30~12:00

会場

東京区政会館 201会議室

議事
  1. 開会
  2. 研究の進捗報告(前半)
     企業のスマートコミュニティ関連の取り組み(追加検討報告)
     特別目的会社(SPC)について
     クラスター分析の結果
  3. 研究会の総括
  4. 来年度の主な取り組み
  5. 連絡事項等
  6. 閉会

開催結果

配布資料
研究会の様子
会場の様子
開会の挨拶

(1)オープンゼミの概要

オープンゼミでは、スマートコミュニティ分野に造詣の深い京都大学大学院教授諸富徹氏より、スマートコミュニティの基礎的な内容と基礎自治体としてスマートコミュニティを導入する意義・価値等に関する基調講演を行っていただきました。

また、先進的な導入を進めている岩手県釜石市産業振興部次長佐々隆裕氏よりより、同じ基礎自治体だからこそわかる取り組みやその課題等に関する講演を行っていただきました。

(2)オープンゼミの開催結果

開催概要
日時

平成24年7月26日(水)14:00~16:30

会場

東京区政会館3階 35教室

議事
  1. 基礎自治体の持続的な発展と再生可能エネルギー
  2. 先進事例に学ぶイロハ
  3. スマートコミュニティに関する展示
配布資料
オープンゼミの様子
オープンゼミ会場の様子
諸富教授による講演の様子
釜石市の佐々次長による講演の様子
スマートコミュニティ関連の展示の様子

研究会の参加自治体が、今後スマートコミュニティ導入に関する検討を進める上で参考とするため、平成24年9月20~21日にスマートコミュニティ先進自治体の北九州市において見学会を開催しました。