第34回 自然と共存していく日の出町の未来へ・日の出町
東京には、人口密度の高い都心部から緑豊かな町村部、本土から海を隔てた島しょ部など異なる環境にある62の区市町村(23区、26市、5町、8村)があります。そんな東京62市区町村の各地域を実際に巡って(散歩して)、地域ごとの環境への取り組みを知り、感じるためのヒントとなるスポットをクイズ形式で紹介します。

日の出町にやってきました。
日の出町は1955年、当時の大久野村と平井村が合併して「日の出村」が誕生し、1974年に町制が施工され、「日の出町」となりました。
北は青梅市、南はあきる野市に隣接し、林業が盛んな地域として知られています。
町名の由来にもなった日の出山は標高902メートルで、山頂からは四季折々の自然とともに都心の東京タワーやスカイツリーなどの眺めを楽しめます。
日の出町内に鉄道の路線や駅はありませんが、隣接するあきる野市にあるJR五日市線の駅から町内へアクセスできます。
日の出町で「エコ」を探して散歩してみましょう。
- 面積約97haの里山
- 鳳凰の舞
- ○○の跡地
- 清流釣り
JR五日市線・武蔵引田駅から北へ30分ほど歩き、広大な里山に入りました。整備された散策路は歩きやすく、自然の中を安心してハイキングできます。
Q1 面積約97haの里山に整備されたこの公園の名称とは?
1 ひので蝶の森自然公園
2 ひので猫の森自然公園
3 ひので野鳥の森自然公園
4 ひので動物の森自然公園
正解と解説
正解 3 ひので野鳥の森自然公園
ひので野鳥の森自然公園は、羽村草花丘陵と呼ばれる丘陵地帯の一端に位置する日の出町東部の平井・川北地区にある面積約97haの里山です。
コナラやアカシデ、イヌシデなどの落葉広葉樹林が広がり、一定周期で伐採と再生を繰り返す、萌芽更新と呼ばれる方法で持続的に管理されていました。
公園の名前にもなっているだけあり、野鳥観察に訪れる方もいます。サンコウチョウ、キビタキ、オオタカ、フクロウなど多様な種が生息しています。
谷ノ入沢、小熊沢、欠上沢の3つの主な沢があり、ゲンジホタルやホトケドジョウ、トウキョウサンショウウオなど希少な生き物も見られます。
自然公園から武蔵引田駅に戻る途中、平井春日神社に寄りました。毎年9月29日前後の土曜・日曜日に例大祭が行われることで有名な神社のようです。祭りでは「下平井の鳳凰の舞」が奉納されるといいます。
Q2 国の重要無形民俗文化財指定の「下平井の鳳凰の舞」が元来願っていたこととは?
1 商売繫盛
2 雨乞い
3 縁結び
4 世界平和
正解と解説
正解 2 雨乞い
下平井の鳳凰の舞は、踊り手の扮装や踊り方が全国的にもあまり類例のない貴重な民俗芸能で、地元の人々の手により大切に伝承されています。太鼓や笛の演奏に合わせて、踊り手は華やかな衣装を身にまとい、円を描くように舞い踊ります。
この舞は「奴(やっこ)の舞」と「鳳凰の舞」の二庭で構成され、前者は小学生、後者は中学生以上が踊り手を務めます。かつては雨乞いや悪病退散のために演じられたと伝えられ、現在は鳳凰の舞保存会により受け継がれています。2006年に国の重要無形民俗文化財に指定され、2022年にはユネスコ無形文化遺産「風流踊」のひとつとして登録されました。
JR五日市線・武蔵五日市駅から西東京バス・福生行きで約20分、文化の森入口を下車して30分ほど歩くと、スポーツと文化の森・谷戸沢サッカー場に辿り着きました。山に囲まれた景色の中、天然芝が際立って目に映ります。
Q3 スポーツと文化の森・谷戸沢サッカー場は何の跡地?
1 公立小学校
2 町営病院
3 廃棄物の埋め立て地
4 スケートリンク
正解と解説
正解 3 廃棄物の埋め立て地
スポーツと文化の森・谷戸沢サッカー場(とグラウンド)は、かつて廃棄物が埋め立てられた谷戸沢(やとざわ)廃棄物広域処分場の跡地の一部に作られました。同処分場は1984(昭和59)年から約14年間、多摩地域25市1町から搬出される廃棄物の最終処分場として機能していました。
埋め立て終了後は、処分場を管理する東京たま広域資源循環組合が、周辺環境への影響調査のほか、ビオトープの整備など、生態系を豊かにする取組を続け、里山的自然環境の再生を進めています。
その結果、処分場内では、現在、オオムラサキやカヤネズミ、トウキョウサンショウウオ、フクロウなど、様々な生き物の生息が確認されており、2025(令和7)年9月には内陸の管理型最終処分場で初めて、環境省の「自然共生サイト」に認定されています。
25市1町の最終処分場は、同じく日の出町に設置された二ツ塚廃棄物広域処分場にその役割が引き継がれていますが、エコセメント事業や不燃ごみのリサイクル等の推進により、2018(平成30)年度から埋立処分ゼロを継続しています。
JR五日市線・武蔵五日市駅から西東京バス・つるつる温泉行きに揺られ約20分、「さかな園」バス停で下車して、「日の出町自然休暇村 さかな園」にやってきました。第1釣り場~第4釣り場まで各区画に分かれていて、澄んだ渓流・平井川で釣りを楽しむことができるようです。
Q4 日の出町自然休暇村 さかな園で、釣りの他に体験できることとは?
1 魚の魚種当てクイズ
2 魚のつかみ取り
3 魚へのエサやり
4 魚の早食い競争
正解と解説
正解 2 魚のつかみ取り
日の出町自然休養村 さかな園は平井川上流に位置し、ニジマスが釣れる管理釣り場です。釣り竿などの道具がなくても手ぶらで釣りをオールシーズン楽しめます。川釣りが不安な場合は、釣り堀も利用できます。
園内には釣りたての魚を焼いて食べられるバーベキュー施設や食堂もあり、都心から日帰りでアウトドアを楽しめると人気です。
魚のつかみ取りは、水深が浅く、小さな子どもでも遊べるようになっています。






