トップページ > みどり東京レター > 第36回東大和市環境市民の集い

みどり東京レタータイトル

 みどり東京レターは、都内62市区町村が実施するイベントをわかりやすく紹介することを目的に、月に1回程度の更新を予定しています。ぜひご一読ください。

2021.07.30

第17号前年度中止を余儀なくされた歴史あるイベントをオンライン開催で再開―みんな集まれ!―東大和市「第36回東大和市環境市民の集い」

今年で第36回目となる「東大和市環境市民の集い」が、5月20日から6月30日にかけてインターネット上で開催されました。事務局の皆さん手作りのウェブサイトには、訪れたすべての方々が、市内の環境への取り組みについて楽しく学べるコンテンツが揃えられていました。

今年で第36回目となる「東大和市環境市民の集い」が、5月20日から6月30日にかけてインターネット上で開催されました。事務局の皆さん手作りのウェブサイトには、訪れたすべての方々が、市内の環境への取り組みについて楽しく学べるコンテンツが揃えられていました。

イベント名称:第36回東大和市環境市民の集い

開催日時:令和3年5月20日(木)~6月30日(水)
会場:オンライン(インターネット)開催
主催:東大和市環境市民の集い実行委員会(事務局:環境部環境課環境公害係)

shiina

東大和市内の様々な環境活動について、わかりやすく紹介されていたよ!ぼくも参加したくなっちゃった!

「歴史ある東大和市環境市民の集いを中止にするわけにはいかない」

 今年で第36回目となった「東大和市環境市民の集い」が、二年ぶりに開催されました。例年、東大和市役所の駐車場にテントを開設し、市内で環境活動を行う団体の出展ブースと、訪れた市民で賑うイベントとして開催されていましたが、昨年は、新型コロナウイルス感染症感染拡大を受けて、第35回目の開催を断念せざるを得ませんでした。しかし今年度は、形態を変え、インターネット(オンライン)での開催として再開しました。
 開催の経緯について、実行委員会の事務局を務める東大和市環境部環境課環境公害係の杉本恵一朗さんにお話を伺いました。

事務局、実行委員会の皆さんが一から作り上げた、第36回東大和市環境市民の集いの「会場」。

※画像をクリックすると拡大表示します

事務局、実行委員会の皆さんが一から作り上げた、第36回東大和市環境市民の集いの「会場」。


 今年に入ってからもイベントを通常通り実施する目途は立ちませんでしたが、「歴史ある東大和市環境市民の集いを、二度も中止するわけにはいかない」という実行委員会の皆さんの固い決心は揺るぎませんでした。規模の縮小も含めて、何かしらの形で開催できないかと議論する中、近隣の自治体が実施した環境イベントのインターネット開催を知り、出展団体として参加した事業者に状況を聞きながら、東大和市ならではのインターネット開催の方法を模索したのだそうです。

今年は、23の団体が出展し、それぞれの活動をPRした。

※画像をクリックすると拡大表示します

今年は、23の団体が出展し、それぞれの活動をPRした。


 今回のテーマは「みんなで築こうよりよい環境」。ブースに見立てたそれぞれのPRページを設け、23の出展団体が普段どのような環境活動に取り組んでいるのかを紹介しました。川の清掃やエネルギー、緑化など各団体の多種多様な取り組みをそれぞれ写真と文章でアピールし、ウェブサイトを通じて環境問題の幅広さを学んでもらうというわけです。
 また、子どもたちが楽しめるように、牛乳パックを利用した工作やキッズメニューレシピなども掲載して、ステイホームしながら親子で挑戦してもらえるように発信しました。

ブースを模した、出展団体の紹介ページ。同市役所ごみ対策課ごみ減量化係もその一つ。

※画像をクリックすると拡大表示します

ブースを模した、出展団体の紹介ページ。同市役所ごみ対策課ごみ減量化係もその一つ。


「イメージの共有」を重ねた集大成の会場ウェブサイト

 インターネット開催の「会場」となるウェブサイトは、なんと杉本さんたち事務局の皆さんが、一から手作りしました。特に大変だったのは、実行委員会の皆さんと完成イメージを共有することだったと、杉本さんは振り返ります。
 毎年来場型で実施してきた実行委員会の皆さんにとって、当初はインターネット開催の具体的なイメージが湧いてこなかったそうですが、実行委員や出展団体が各々の原稿を作成する過程で、改めて自分たちの活動と向き合い、明確にするきっかけになったと言います。こうして試行錯誤を経て、初のインターネット開催の「会場」が完成しました。

環境ポスター展も同時に開催し、市内の小学校4年生の皆さんが描いた、啓発ポスターの入賞作品全34点が、鮮やかにウェブサイト上に並んだ。

※画像をクリックすると拡大表示します

環境ポスター展も同時に開催し、市内の小学校4年生の皆さんが描いた、啓発ポスターの入賞作品全34点が、鮮やかにウェブサイト上に並んだ。


 インターネット開催にはメリットもありました。例えば、開催期間を長く設けられることもその一つです。今まで一日で終わってしまうイベントに参加することができなかった方々にも見てもらえる機会になったのではと杉本さんは言います。
 また、インターネット開催なら、誰もがどこにいても参加することができます。今回は、TwitterやLINEなどのSNS、市報で周知した他、ウェブサイトをすぐに読み込めるQRコード付きのポスターを市内の掲示版に掲示して、ステイホーム中はもちろん、市内どこにいてもアクセスできるようにしたそうです。より多くの人にウェブサイトを訪れてもらうための工夫は、まだまだ必要ですが、いつもとは違った形でも、各団体が伝えたいことを伝えられたと実感でき、インターネット開催による環境普及啓発の可能性を見出せたようです。

「東大和市環境市民の集い」事務局、東大和市環境部環境課環境公害係の杉本恵一朗さん。

「東大和市環境市民の集い」事務局、東大和市環境部環境課環境公害係の杉本恵一朗さん。


 今回、来場者を迎えての開催ができなかったことは残念ではありましたが、東大和市環境市民の集いの歴史を途絶えさせないために、形態を変えて実施できたことで、新たな刺激や学びがあったと、杉本さんは話します。
 来年以降の状況についての見通しが立たない中、しばらくは各地でイベントのインターネット開催が続くことになるかもしれません。第36回東大和市環境市民の集いからは、「会場」の定義にとらわれない環境普及啓発イベントを行うための、たくさんのヒントがもらえそうです。杉本さん、本当にどうもありがとうございました。

関連リンク

このページの先頭へ

本事業は、公益財団法人 東京都区市町村振興協会からの助成で実施しております。