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第2回冬の節電ポイントとCO2削減支援の担い手「地域カーボン・カウンセラー」

エコアカデミーインタビュー2.冬の電力需要の特徴と節電ポイント

-これから冬を迎えますが、冬の節電には、どのような課題があるのでしょうか?―

ここ数年の東京電力管内の電力需要を見ると、一年間の電力需要のピークは、夏場の8~9月と冬場の1~2月の2つの山があります。

【図1】月別の最大電力の数位(発電端一日最大) (東京電力資料を参考に作成(注1))

一日の電力需要を見ると、夏場は、暑さが厳しくなる日中にピークが来るのに対し、冬場は、午後5~6時頃という特徴があります。ちょうど、帰宅して照明や暖房にスイッチを入れ、食事の準備にテレビにと、夕方になると、一度にたくさんの電気を使うようになります。

また、夏場は冷房でエアコンを使うのが、だいたい7月~9月上旬の2か月程度であるのに対し、冬場は、暖房でエアコンを使うのが12月~翌3月までの4か月間と、夏より長くなります。特に東京のような都心部では、防火対策もあり、石油やガスに代わって、暖房器具の多くは電気製品なので、冬場は、意外と電気の消費量が多くなる傾向があります。暗くなるのも早いので、照明を使う時間も長くなります。

-なるほど、冬場と夏場では、電力需要のピークが来る時間帯が異なるのですね-

この夏の節電対策は、ピーク時の電力需要をどれだけ抑えるかが課題となり、電力大口利用者である大企業や工場、事業所などの努力で、なんとか乗り切ることができましたが、冬場は、暖房や照明など家庭で電気を使う時間帯が、電力需要のピークとなるため、企業や工場だけでなく、家庭での節電対策も重要なテーマとなります。

-冬場と夏場では、電気の使い方も異なるということは、節電のポイントも、夏と冬ではちがってくるのですね。-

家庭で消費される電力の約4分の1が、エアコンです。設定温度を控えめにするのが、節電のポイントになりますが、自分の家で使っている家電にどんなものがあり、消費電力がどのくらいあるのか・・ということに関心をもつことも節電につながります。


(図・注)割合は四捨五入しているため、合計が100%とは合いません。
(出所)資源エネルギー庁 平成16年度電力需要の概要(平成15年度推定実績)

【図2】家庭における消費電力量のウエイトの比較 (東京電力資料を参考に作成(注2))

なんとなく家電が多いので、30~40アンペアとか、余裕をもって契約してしまいがちですが家にある家電を、同時に全部使うわけではないので、ドライヤーを使うときは、電子レンジを使わないなど、使い方の工夫で、節電できます。

自分が使っている使用電力量と、契約電力とが、あっているのかどうかを見直すだけでも、節電の意識をもつきっかけになると思いますよ。
これは、中小企業でも同じことで、設備の消費電力と、契約電力とを比較し見直す、今まで無意識で使っていた電気を意識するという意味で効果があると思います。中小企業でデマンド契約(実量制)をされている方はピーク電力が1年間の契約電力を決めるので、省エネと省コストのW効果があると思います。

-家庭では、省エネタイプの家電に買い替えると、節電効果が高いと言われていますね。
しかし、テレビも家族で1台から、ひとり1台など、省エネタイプといっても、家電そのものの数も昔から比べると増えていますね-

省エネの方法としては、家庭でも中小企業でも、設備の買い替えが、もっとも簡単な方法です。家電そのものは、省エネが進んでいます。地デジ対応で、みなさんテレビの買い替えをしましたが、みなさん結局大きなテレビにしてしまいました。冷蔵庫やエアコンなど家電が大型になる傾向があり、その結果増エネになったという課題もあります。

家であれば、二重サッシにする。通気性、断熱性の良いエコ住宅に建て替えるなどが、一番ですが、そうそう簡単に家の建て替えなどはできないので、節電効果の高い工夫を、ひとつ1つ家族で楽しんでやっていくことが大切だと思います。

注釈

  • (注1)(注2)出典:「平成23年度図表でみる東京電力(2011年9月、東京電力株式会社広報部)」

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