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2013.08.15

第36回「ハーブを育て、花ある生活を感じる気持ちを育てる ~チャリティハーブガーデンプロジェクト(NECソフト株式会社)」

地域を越えて広がっていく活動

東北復興支援活動との連携で南三陸町に造成したハーブガーデン。

東北復興支援活動との連携で南三陸町に造成したハーブガーデン。
東北復興支援活動との連携で南三陸町に造成したハーブガーデン。

 NECグループでは、2011年11月より宮城県南三陸町でがれき撤去などのお手伝いをはじめた。その後2011年4月から毎月最終日曜日に開催されている「福興市(ふっこういち)」の支援活動を2012年3月以来継続している。震災前、地元商店街と観光で賑わっていた南三陸町の活気と幸せを取り戻すための催しとして企画した物産市場。「福が興る市」と命名して復興のシンボルになっている。そうした縁で、同じ南三陸町の波伝谷(はでんや)地区を中心にがれきの撤去や草刈りなどのボランティア活動を継続している。同地区の再利用を検討する過程で、地元住民との協働作業によるハーブガーデンの造成をすることになった。仮設住宅に暮らす人たちの癒しの空間として、またハーブクラフトによる活動費の捻出などを目的にした、コミュニティ再生をめざす活動だ。同年11月のことだ。
 NECソフトとして、2012年の新入社員研修として、波伝谷地区でのがれき撤去活動を行った。さらに本社にて新入社員にローズマリーやラベンダーなどの挿し木づくりにも取り組み、活着した挿し木苗をNECグループで造った南三陸町波伝谷地区ハーブガーデンに定植した。今や約1年を経て、大きく育っているという。

 2013年度は、ハーブ講習会でも、挿し木づくりに取り組んでいる。ハーブクラフト用の花穂の収穫をすっかり終えた6月末、エントランス前に集まった参加者たちは駅前のハーブガーデンに繰り出して、挿し木用の枝を切り取っていく。水を張ったバケツに取り置いた枝を、土を詰めたペットボトルの苗ポットに植え付ける。自宅で育てた苗は、自分で楽しむために使ってもよいし、各地のハーブガーデンに植えるための里親として育ててもよい。余った枝も、すべて苗ポットに植えて育てる。2013年度は、南三陸町だけでなく、登米市にある復興共生住宅などにも届ける予定だ。

毎月第1・3水曜日に開催しているハーブ講習会。この日は、ハーブガーデンでの挿し木用の枝の摘み取りと、苗育成のための植え付け。駅前のハーブガーデンに繰り出して、講師の三浦香澄さん(Green Works)の指導に従って、挿し木に適した枝を切り取る。

毎月第1・3水曜日に開催しているハーブ講習会。この日は、ハーブガーデンでの挿し木用の枝の摘み取りと、苗育成のための植え付け。駅前のハーブガーデンに繰り出して、講師の三浦香澄さん(Green Works)の指導に従って、挿し木に適した枝を切り取る。

 毎月第1・3水曜日に開催しているハーブ講習会。この日は、ハーブガーデンでの挿し木用の枝の摘み取りと、苗育成のための植え付け。駅前のハーブガーデンに繰り出して、講師の三浦香澄さん(Green Works)の指導に従って、挿し木に適した枝を切り取る。

ハーブガーデンから切り取った枝を、苗ポットに植え付ける。自宅に持ちかえるためのポットは、ペットボトルを加工して、土を入れて作る。余った枝も育苗箱に植え付けて、同社敷地内に置き、ハーブを増やすための活動に活用する。

ハーブガーデンから切り取った枝を、苗ポットに植え付ける。自宅に持ちかえるためのポットは、ペットボトルを加工して、土を入れて作る。余った枝も育苗箱に植え付けて、同社敷地内に置き、ハーブを増やすための活動に活用する。

ハーブガーデンから切り取った枝を、苗ポットに植え付ける。自宅に持ちかえるためのポットは、ペットボトルを加工して、土を入れて作る。余った枝も育苗箱に植え付けて、同社敷地内に置き、ハーブを増やすための活動に活用する。

ハーブガーデンから切り取った枝を、苗ポットに植え付ける。自宅に持ちかえるためのポットは、ペットボトルを加工して、土を入れて作る。余った枝も育苗箱に植え付けて、同社敷地内に置き、ハーブを増やすための活動に活用する。

ハーブガーデンから切り取った枝を、苗ポットに植え付ける。自宅に持ちかえるためのポットは、ペットボトルを加工して、土を入れて作る。余った枝も育苗箱に植え付けて、同社敷地内に置き、ハーブを増やすための活動に活用する。

 ハーブガーデンから切り取った枝を、苗ポットに植え付ける。自宅に持ちかえるためのポットは、ペットボトルを加工して、土を入れて作る。余った枝も育苗箱に植え付けて、同社敷地内に置き、ハーブを増やすための活動に活用する。

泥だんごに花の種を混ぜ込んだ“タネだんご”。
泥だんごに花の種を混ぜ込んだ“タネだんご”。

 挿し木苗だけでなく、土で作った泥だんごに花のタネを混ぜ込んだ「タネだんご」をつくって届ける活動も始めることにした。コスモス、ヒャクニチソウ、ホウセンカなど6種類ほどの花の種を混ぜた土をこねて、だんご状に丸めたものだ。Green Worksの牧野さんは、その経緯について次のように話す。
 「被災地に花を届ける活動では、現地の方から“もっと広い面積を花でいっぱいにしたい”という強いご要望をいただきました。そこで、今年は苗に代えて種を届けようということになりましたが、ただ種をバラバラまくのではあっという間でつまらないし、均一にまくのも意外に難しいんですね。大人でも子どもでもできる方法として、“タネだんご”を取り入れることにしたのです。そんな話をハーブガーデンプロジェクトの皆さんにしたところ、やってみたいと皆さんがおっしゃったので、プロジェクトの活動としてもやってみることになりました」

左から、NPO法人Green Works代表の牧野ふみよさん、NECソフト株式会社CSR推進エキスパートの森元正さん。
左から、NPO法人Green Works代表の牧野ふみよさん、NECソフト株式会社CSR推進エキスパートの森元正さん。

 チャリティーハーブガーデンの発想は、きれいな花を育てて、地域も自分たちも元気になろうというごく単純なものだ。ハーブは植物としても比較的育てやすい。育てたハーブを活用したハーブクラフトも、ちょっと器用な人ならすぐに覚えられそうだ。
 花ある生活を楽しみ、仕事の合間の作業に癒され、育てたハーブで作るクラフトは、生活をハーブの香りで包み込んでくれる。被災地はもとより、多くの地域へと取り組みを広げていける活動といえる。
 ハーブガーデンが一斉に花を咲かせるようになった頃、花ある生活を感じる気持ちも広がっているのかもしれない。


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