トップページ > Tokyo62エコ散歩 > 第14回 昭島市
東京には、人口密度の高い都心部から緑豊かな町村部、本土から海を隔てた島しょ部など異なる環境にある62の区市町村(23区、26市、5町、8村)があります。そんな東京62市区町村の各地域を実際に巡って(散歩して)、地域ごとの環境への取り組みを知り、感じるためのヒントとなるスポットをクイズ形式で紹介します。
昭島市にやってきました。
都心から西に約35キロメートル、東京都のほぼ中央に位置し、東・北は立川市、西は福生市、南は八王子市・日野市に接しています。
多摩川沿岸の低地は、沖積層、その北側の台地は洪積層の武蔵野台地と呼ばれ、いわゆる関東ローム層に厚くおおわれています。
また、このローム層の下には、豊富な地下水が含まれ、段丘の崖下などに露出して湧き水が豊富です。
そんな昭島市の街で「エコ」を探して散歩してみましょう。
多摩川をサイクリングしていると、少年野球場などが広がる「多摩川緑地くじら運動公園」が見えてきました。
およそ200万年前、昭島市の辺りは海だったと言われており、昭和36年に多摩川の河川敷でクジラの化石が発見されました。
発見されたクジラは「アキシマクジラ」として市民に親しまれ、昭島市のシンボルとなっています。
市内の「アキシマエンシス(昭島市教育福祉総合センター)」では、全長13.5メートルの原寸大の化石レプリカがお出迎え。アキシマクジラの骨の一部といった化石などが収蔵されているほか、館内では"隠れクジラ"を探す楽しみもあります。
昭島市役所に立ち寄ると、「プラスチック -1(マイナスイチ)運動」と書かれたポスターが目に留まりました。この運動に協力する店舗を募集しているようです。
昭島市では必要のないプラスチックを減らしていく「プラスチック -1運動」に取り組んでいます。買い物のとき、飲食店など、あらゆる場面でプラスチックを1つ減らす取り組みです。この取り組みを広めるために、協力店を登録しています。
例えば、飲食店でテイクアウトのプラスチック製容器などの代わりに利用者が持参した容器を使用する、雑貨店で利用者が持参したボトルに水を提供するなど、協力店の取り組みを市がホームページなどで紹介してくれます。
必要のないプラスチックはもらわない、簡易包装の物を購入するなど、「断る」「選ぶ」も重要なアクションです。
拝島駅から玉川上水を下流に進んでいくと、雑木林に囲まれた昭島市立上水公園に辿り着きました。
昭島市が自然とふれ合ういこいの場として、玉川上水沿いの雑木林を生かした4,800㎡ほどの公園に絶滅危惧種のキンラン(金蘭)はじめギンランなど珍しい植物が保護されています。
ボランティア組織が定期的に保護活動を行っており、キンランは4月~6月に鈴のように連なった黄色の花を咲かせます。
落葉樹の足元のような半日陰を好み、薄い日差しが届く山林で見かけます。
JR青梅線の昭島駅で下車して南口を歩いていると、かっぱのキャラクターが見えてきました。遠目に見ると、150センチほどの高さの給水スポットの上に座っています。
昭島市の水道水は都内区市町村で唯一、深層地下水のみを使っており、地下70メートルより深い層からくみ上げています。このおいしい水を飲めるよう、給水スポットを市内4か所に設置しています。
JR青梅線の拝島駅南口、昭島駅南口、中神駅北口、東中神駅南口に設置し、マイボトルやマイカップに無料で給水できます。
使い捨てにされるペットボトルを減らし、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)への理解を深めてもらう狙いもあります。
かっぱのキャラクターは、地下水とかっぱから「ちかっぱー」と命名され、昭島市の魅力を発信しています。
本事業は、公益財団法人 東京都区市町村振興協会からの助成で実施しております。
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