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Tokyo62エコ散歩

東京には、人口密度の高い都心部から緑豊かな町村部、本土から海を隔てた島しょ部など異なる環境にある62の区市町村(23区、26市、5町、8村)があります。そんな東京62市区町村の各地域を実際に巡って(散歩して)、地域ごとの環境への取り組みを知り、感じるためのヒントとなるスポットをクイズ形式で紹介します。

第16回 人と自然を育み 住みやすさを創るまち・立川市

かれん

 立川市にやってきました。
 立川市は、東京都のほぼ中央より西に位置し、昭島市、小平市、日野市、国分寺市、国立市、福生市、東大和市、武蔵村山市と接しています。
 まちの玄関口であるJR立川駅は、中央線、青梅線、五日市線、南武線が乗り入れるとともに、多摩地区を南北に結ぶ多摩モノレールや、周辺各市とを結ぶ充実したバス路線などとあわせて、交通の要となっています。
 一方、中心市街地から少し歩けば、広大な国営昭和記念公園の緑が広がり、北部を流れる玉川上水と南部を流れる多摩川、それをつなぐ残堀川と北部地域に広がる都内有数の農業地帯など、水と緑に囲まれたやすらぎのある生活環境が整っています。
 都市の魅力と生活環境がコンパクトにバランスよく共生している立川の街で「エコ」を探して散歩してみましょう。

  • 生き物の写真を撮ろう
  • 生産量が都内第1位
  • 極地を体験
  • 公園のシンボル

西国立駅を出て南に歩いていくと、矢川緑地保全地域の湿地帯に行き当たりました。水辺では、親子が昆虫にカメラのレンズを向けています。小学生くらいの男の子は「今日はたくさん写真を撮って投稿するぞ!」と張り切っています。

Q1 撮影した生き物の写真を投稿する、立川市の運営サイト「立川いきものデータベース」でできることとは?

  1. 1 見つけた生き物の種類の数に応じて景品がもらえる
  2. 2 ウェブ上の図鑑に掲載される
  3. 3 生き物のフォトコンテストに応募できる
  4. 4 撮った写真を立川市のPRに使用してもらえる

正解2 ウェブ上の図鑑に掲載される

「立川いきものデータベース」は、立川市内の生き物の写真を投稿してつくるデータベースです。
 生き物の名前がわからなくても、投稿すると専門家が同定(分類上の所属や種名を調べること)してくれます。
 単なる生物データベースというだけでなく、多くの人が自然にふれあう機会や生き物に興味・関心を持ってもらうためのきっかけ作りの一助となることを願い、立ち上げられました。
 立川市環境対策課と「ムシムシ探検隊・立川」の協働事業の一環として、運営しています。

「立川いきものデータベース」ウェブサイト
「立川いきものデータベース」ウェブサイト

立川段丘から湧水が湧き出ている矢川緑地保全地域
立川段丘から湧水が湧き出ている矢川緑地保全地域

JR立川駅北口からバスに乗って、「ファーマーズセンター みのーれ立川」を訪れました。たくさんの新鮮な地元の農産物が並んでいます。
 店内をぐるりと眺めていると、おや?変わったドレッシングが販売されています。

Q2 江戸東京野菜をふんだんに使用した「○○ドレッシング」の○○に入る農産物とは?

  1. 1 ナシ
  2. 2 モモ
  3. 3 ナス
  4. 4 ウド

正解4 ウド

「東京うど」は江戸時代(1600年代)以降から栽培が始まり、初ガツオなどのように初物を楽しむ江戸っ子の粋な楽しみの一つといわれていました。
 立川でうどの生産が本格的に始まったのは昭和30年代に入ってからで、収益性が高く、冬場の農閑期の貴重な収入源として最盛期には80件の農家で栽培が行われていました。
 うどの生産量は、現在でも立川市が都内1位を誇っています。「東京うど」は、山うどに比べてアクがなく、シャキッとした歯ごたえと清々しい香りで、穂先、茎、皮までほとんど捨てるところなく食べられます。
 うどは、山野に自生し緑色をしているものが一般的ですが、「東京うど」は、光の入らない室(むろ)と呼ばれる地下3mの穴ぐらで育てることによる、白い色が特徴です。12月中旬から4月にかけて旬の時期となります。

暗い穴ぐらで栽培されて白く輝く「うど」
暗い穴ぐらで栽培されて白く輝く「うど」

ファーマーズセンターから立川駅方面に歩いていると、国立極地研究所 南極・北極科学館に辿り着きました。雪上車や防寒着などの展示物が並ぶなか、科学館ではある体験も人気です。

Q3 南極・北極科学館で実際に体験できるのはどれ?

  1. 1 北極に降った雪に触ることができる
  2. 2 南極観測船「しらせ」に乗るVR体験ができる
  3. 3 南極料理人のメニューを味わえる
  4. 4 実際に観測したオーロラの映像を見ることができる

正解4 実際に観測したオーロラの映像を見ることができる

南極・北極科学館の「TACHIHIオーロラシアター」では、直径4ⅿの全天ドームスクリーンに南極の昭和基地やドームふじ基地、北極ではノルウェーのトロムソで研究者が撮影したオーロラ映像を約10分間に編集して上映しています。
 モニターで見るのとは違い、ミニプラネタリウムのようなシアターで椅子に座ってゆったりと、頭上に広がる美しいオーロラを眺めることができます。
 この他、南極地域観測隊が持ち帰った南極の氷や、研究者が採取した岩石や隕石に実際に触ることもできます。ホッキョクグマやペンギンの剥製の展示も楽しめます。

ドームに投影されるオーロラ
ドームに投影されるオーロラ

JR立川駅南口を出て東方向に線路沿いを散歩していると、左手に公園が見えてきました。この公園には何やら有名な滑り台があるようです。

Q4錦第二公園にある滑り台がモチーフとしているものとは?

  1. 1 ヒトデ
  2. 2 オニ
  3. 3 タコ
  4. 4 ハニワ

正解2 オニ

錦第二公園は通称「オニ公園」と呼ばれるほど、見た目のインパクトが強く、アニメやドラマのロケ地としても知られています。
 真っ赤な顔と黄色と黒の警告色の角が特徴で、大きく開いた口と威圧的な目は、一度見たら忘れられない迫力があります。
 1981年開園時、公園の場所が旧市役所の「表鬼門」に当たることから、設計者が「鬼門を守り、災いを防ぐことを意図して」つくったといいます。
 このオニは、ポストカードやストラップなどのグッズが作られたり、豆まき大会の開催地になったり、市民にとても親しまれています。

大迫力の通称“オニ公園”
大迫力の通称“オニ公園”

本事業は、公益財団法人 東京都区市町村振興協会からの助成で実施しております。