トップページ > Tokyo62エコ散歩 > 第17回 台東区
東京には、人口密度の高い都心部から緑豊かな町村部、本土から海を隔てた島しょ部など異なる環境にある62の区市町村(23区、26市、5町、8村)があります。そんな東京62市区町村の各地域を実際に巡って(散歩して)、地域ごとの環境への取り組みを知り、感じるためのヒントとなるスポットをクイズ形式で紹介します。
台東区にやってきました。
東京23区のやや東側に位置し、東は隅田川を境界に墨田区に、西は文京区に、北は荒川区に接しています。また、南は千代田区及び神田川を境界として中央区と接しています。
面積は、23区の中で最も小さい 10.11km2です。これは東京都総面積の 0.46%に相当し、23区総面積の約 1.61%にあたります。
地域的には台地に上野・谷中、低地に浅草や下谷等があり、地形や江戸期からの歴史を基礎とした土地利用が形成され、寺社境内等の歴史的な場所や台地縁辺にまとまった緑が残っています。
歴史ある趣きを残す台東区の街で「エコ」を探して散歩してみましょう。
東武鉄道 浅草駅から隅田川沿いを散歩していると、川に向かって釣り糸を垂らしている人がいます。
のんびりと釣りを楽しむ姿に、なんだか癒されます。
エドハゼは、全長5センチほどの小型のハゼです。環境省のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。減少の要因としては、埋め立てや護岸工事などによって生息地である河口域の干潟が消失してしまったことや水質汚染などが考えられています。
ハゼ類には、エドハゼの他にもマハゼやダボハゼなど様々な種類がいます。台東区では、水質浄化と水辺環境の向上に対する意識の啓発を図るため、30年以上にわたって「隅田川ハゼ釣りと水辺観察」を開催しています。
釣り初心者や小さな子どもでも釣りやすく、生き物や自然環境に親しむきっかけとなっています。
隅田川を北上して散策していると、小学校に隣接した、カラフルな遊具が目立つ公園が見えてきました。
石浜公園と呼ばれるこの公園には、日時計や、石の浜をかたどった砂場がありました。
東京メトロ入谷駅から浅草方面に向かって東に歩いていると、子どもたちが、入谷区民館に入っていきます。どうやら入谷区民館でエコ講座が開かれているようです。
入谷地区センター・入谷区民館は令和4年4月の建て替えの際、区有施設としては初となる「ZEB Ready」を取得しました。
「ZEB(Net Zero Energy Building)」とは快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の1次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことですが、一気にゼロ化を実現するのは難しいため、収支ゼロに向けて4段階の判断基準が設けられています。「Zeb Ready」は年間の1次エネルギー消費量を標準的な建物に比べて50%以上削減した建物が該当します。
入谷地区センター・入谷区民館では、断熱性能の高い窓を全面に使用し、省エネ効果の高い設備機器を採用するなど省エネルギー化を行いました。同規模で標準的な設備仕様の建物と比較し、1次エネルギー(※1)の年間消費量51%の削減が見込まれます。
※1 建物内で使用する空調・換気・照明・給湯・昇降機等のエネルギー消費量の合計のことです。
蔵前駅にやってきました。周辺を散策していると、7階建ての環境ふれあい館ひまわりが見えてきました。
道を挟んだ向かいには台東区立精華公園があり、気持ちの良い自然に囲まれています。
本事業は、公益財団法人 東京都区市町村振興協会からの助成で実施しております。
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