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第1回自然とよりそい、緑がつなぐ都市再生

エコアカデミーインタビュー4.緑の担い手はアクティブシニア

―利用効用と存在効用の両用を考えた上で、緑ほど身近で頼もしい存在はないとのお話を 伺いましたが、身近な緑は手入れなど通じて人との関わりが必要を聞いております。緑の 担い手には、どのような方々が期待されるのでしょうか―

今、アクティブシニアが活躍の場にすごく出始めているんですよ。
僕は愛・地球博(注10)のプロデューサーとして関わった際に、ボランティアを募集したところ、65 歳以上の方が13%もいました。この方たちは、みなさんなんらかの持病をおもちでしたが、開催期間の185 日間、持病が再発した人が一人もいませんでした。

―開催期間は夏で、とても暑い時期でしたよね―

そうです。暑い時期で、大変でしたがね。どういうことかと言うと、われわれ自身もそうですが、例えば、痛いところがあって、痛い、痛い、痛いと思い始めると、ずっと痛いんですよ。しかし、忙しかったりすると、痛いはずが忘れてしまうんですよね。
人間っていうのは勝手なもので、ある程度、自分の力でそういったものを克服できるようです。医学的に言えば、免疫活性ですね。ボランティアなど、人の役にたっているという実感があると、自分の活力が上がっていくようです。人の役に立たないで、邪魔者だという扱いをされると、老人力が落ちてくるわけですよ。

僕らの5 年後くらいの世代に団塊の世代がおりますが、仕事では理屈一本で生きてきた世代だから、リタイヤして、役割を見失うと、自分の役割を自問自答して、心を病んでしまう人が多い。今後、こういった、アクティブシニアのパワーをどうやって使っていくかというのが、大きな社会的な課題ではないでしょうか。
シニアの人に一生懸命活動してもらって、ご本人も、心身ともに健康になってもらう、同時に地域も健康になるという仕組みをどうやって形にするかが、今後の社会政策として重要であると思っています。

今、負担と給付が議論の中心ですが、その前に、活力のある高齢者をどうやって作っていくのかという議論の方が先ではないでしょうか?
江戸の落語の中には、話題の中心に必ず、横町のご隠居が出てきます。ご隠居は、一線を退いているから利害関係を脱している、だから客観的な評価ができるわけですよ。

―そうですね、環境問題も利害が渦巻くような課題が多いですからね―

環境問題の課題にしても、こういった客観的な立場の方がいるのは意味がありますね。
超然としてご隠居みたいのがいるといいわけですよ。アクティブシニアの方々に良いご隠居になってもらえるとね、これはいいですよ。若干、口うるさいけどね。

注釈

  • (注10)愛・地球博2005 年日本国際博覧会。“自然の叡智”をテーマとし、121 カ国4国際機関が参加。会期中の185 日間に2200 万人が来場。(出典:愛・地球博公式ウェブサイトhttp://www.expo2005.or.jp/jp/外部リンクより)

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