トップページ > エコアカデミー一覧 > 第5回 ECO女子のチャレンジ~エコキャンパス・プロジェクト~
-女性の視点から見ると、環境保全活動の意義とは、どんなところにあると思われますか-
専門家ではないからこそ、一般の方々にわかりやすいメッセージを含んでいるような気がします。環境というテーマは、メカニズムや対策技術といった面で、男性の多い理系大学が中心となって取り組んでこられてきた研究分野です。しかし環境問題の解決は、一部の専門家の課題というものではなく、日常生活の中で実践されていくことが大切です。
本学のメインは、語学教育で、国際交流学部、文学部ともに語学が堪能な学生が多いので、ドイツ、スペインをはじめ諸外国の環境対策を、卒論のテーマにする学生もいます。中国語、朝鮮語を専攻している学生が、中国、韓国の環境政策について留学中に調査をおこない、卒業論文をまとめた例もあります。また、フェアトレード(注10)をテーマとしたり、フィリピンをはじめ東南アジアの環境問題と絡めたりして研究するゼミもあり、さまざまな角度から、重層的に環境というテーマに関心をもって教育しています。
実際のところ専門家ではない弱みもあるのですが、さまざまな分野の人材の協力を得ながら、人と人とのネットワークに助けられて活動しています。エコキャンパスづくりの際も、学生自ら、足利工業大学、東京農工大学や企業など、各方面の専門的な研究機関を訪ね、情報交換をおこないました。このような経験も、専門家の協力を得ることで、自分たちにも課題に主体的に参画することができるという貴重な実体験となり、将来、社会に出てから役立つものだと思っています。
文化系の女子大として、理科系にはない特性を活かし、マクロでかつグローバルな視点で環境問題に取り組み、女性の視点で細やかに生活や地域社会に根ざした活動を実践していけると考えています。
建物屋上につくったビオトープ
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